こんにちは
白玲戦の最終局が行われ西山女流三冠が勝利されタイトル奪取されましたね。中盤後手番の里見白玲が端銀から先手陣の攻め駒を責めにいったのですが、西山女流三冠が上手く咎めたようにみえました。これで西山女流三冠の白玲奪取により、両者女流四冠となりました。今後もお二人の戦いが続き女流棋界を牽引されることを願っております。
さて今回は、今週(2023/10/29~11/04)の注目対局を確認したいと思います。
10月29日(日)
NHK杯テレビ将棋トーナメント2回戦第13局
NHK杯2回戦で一番の注目局で、2回戦で観るのはもったいないくらいの対局ですね。対局は既に放送されており、千日手指し直しの末羽生九段が勝利されています。両者の対局を日曜日の朝から堪能することができました。特に指し直し局はハイレベルな熱戦が繰り広げられました。詳しくは別にレポートをあげたいと思います。
羽生善治|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
豊島将之|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
10月30日(月)
ALSOK杯王将戦挑決リーグ
第73期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグ戦 (shogi.or.jp)
リーグ戦ここまで2勝2敗の羽生九段と3敗の渡辺九段が対戦されます。苦しい展開の渡辺九段としては、残留に向けて一つも落とせない背水の陣です。一方微かに挑戦の目が残っている羽生九段としても、何としても勝ちたいところでしょう。タイトル戦で幾多の大勝負を繰り広げられた両者の対戦成績は、羽生九段の42勝39敗で若干勝ち越しています。戦型は、先手番の渡辺九段が矢倉を指向されると予想します。
羽生善治|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
渡辺明|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
10月31日(火)
新人王戦第3局
藤本渚四段 対 上野裕寿四段
1勝1敗のタイでフルセットとなった新人王戦の第3局が関西将棋会館で行われます。ここまでの2局の内容的には、新人の上野四段が若干押し気味な印象があります。しかし、これも受け将棋の藤本四段の棋風からなのかもしれません。展開は、上野四段が攻めて藤本四段が受けることになると思います。どちらがトップ棋士の登竜門の新人王の称号を得ることができるか大注目ですね。
11月02日(木)
第49期棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメント/五番勝負 (shogi.or.jp)
挑決トーナメントベスト4最後の切符をかけた対局となります。タイトル通算6期の大棋士豊島九段に、今夏絶対王者にダブルタイトル戦を挑んだのが記憶に新しい佐々木七段がぶつかります。気になる対戦成績は、豊島九段の4勝1敗で貫録を示している状況です。しかし、前回の対局では佐々木七段が勝利され、そこからまた一段と強くなっているはずの佐々木七段がどこまで豊島九段に通用するのか注目です。戦型は相掛かりと予想します。
豊島将之|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
佐々木大地|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
11月03日(金)
ALSOK杯王将戦挑決リーグ
第73期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグ戦 (shogi.or.jp)
永瀬拓矢九段 対 近藤誠也七段
ここまで3連勝で首位を走る永瀬九段に、2勝1敗で2位グループの近藤七段の対局です。永瀬九段がこの対局に勝てば挑戦権に大きく近づきます。対戦成績は、永瀬九段の5勝3敗で角換わりの将棋が多かったようです。本格派居飛車党同士の対戦でいずれも研究が行き届いているため、定跡最先端の将棋が観られるのではと思います。
永瀬拓矢|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
近藤誠也|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
将棋日本シリーズ準決勝第2局
JTプロ公式戦 | 将棋日本シリーズ | JTウェブサイト (jti.co.jp)
藤井聡太JT杯覇者がすでに決勝進出を決めている将棋日本シリーズの準決勝第2局が愛知県名古屋市「ポートメッセなごや第3展示館」で行われます。東西を代表する超トップ棋士同士の対戦です。渡辺九段は本棋戦過去に3度の優勝経験があり、糸谷九段は本局勝てば初の決勝進出となります。過去の対戦成績は、渡辺九段が19勝7敗と大きく勝ち越していますが、糸谷九段が大一番で借りを返すのか注目です。
渡辺明|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
糸谷哲郎|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
11月04日(土)~05(日)
第13期加古川清流戦決勝三番勝負
藤本渚四段 対 吉池隆真三段
新人王戦でも決勝三番勝負を戦っている藤本四段に激戦の三段リーグを戦っている吉池三段が挑みます。比較的新しい棋戦ですが、過去の決勝進出者をみると永瀬九段や佐々木勇気八段など現在のトップ棋士が名を連ねます。実績でいえばプロ入りして高勝率をたたき出している藤本四段が勝りますが、短期決戦で勢いに乗れば吉池三段にも十分チャンスがあるでしょう。注目です。
今週はこの他にも七番勝負が終わったばかりの女流白玲戦順位戦が開幕します。見逃せませんね。
今回は、この辺りで失礼します。
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