こんにちは
ABEMAトーナメント2024のドラフト会議が放送されましたね。今年は12チームで開催され、11チーム33名の棋士が決まりました。残りの１チームはエントリーチーム予選で出場者が決定されます。詳しくは別のレポートであげたいと思いますが、藤井名人竜王が見事羽生九段を引き当てドリームチームが結成されたことは衝撃ですね。この他にも注目のチームが多くあり、予選の放送が待ち遠しい限りです。
さて今回は、今週（2024/04/28～05/04）の注目対局を確認したいと思います。
０４月２８日（日）
NHK杯テレビ将棋１回戦第４局
丸山忠久九段 対 佐々木慎七段
名人経験者の羽生世代実力者の丸山九段に、B級２組在籍で振り飛車の実力者の佐々木七段が対戦されました。対局は既に放送されており、相穴熊の熱戦を佐々木七段が勝ち切りました。序盤の玉頭端歩突き越しを真っ向から咎めに行く構想は初めて見ました。構想の是非はともかく将棋の奥深さを改めて感じた一局でした。
丸山忠久｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
佐々木慎｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
０５月０２日（木）
第９期叡王戦五番勝負第３局
伊藤七段が対藤井竜王名人戦の初勝利を収めて迎えた注目の叡王戦第３局は、愛知県名古屋市「名古屋東急ホテル」にて行われます。先手番の藤井叡王はオーソドックスに角換わり腰掛銀を目指すと思われ、これに対する伊藤七段の作戦が注目です。先後が同じだった第１局では、伊藤七段が右玉に組み替えるやや珍しい作戦を用いて、指せそうな局面もありました。勝つ実績を得た伊藤七段の反撃成るか注目です。
藤井聡太｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
伊藤匠｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
伊藤園お～いお茶杯第65期王位戦挑戦者決定リーグ (shogi.or.jp)
森内俊之九段 対 飯島栄治八段
木村一基九段 対 西川和宏六段
挑決リーグも後半戦です。白組は１敗がまだ四人残っており混戦模様です。森内九段、木村九段としてはしっかり勝って挑戦者争いに残りたいところです。逆に飯島八段、西川六段としては初出場でこのままでは終わりたくないところでしょう。もう一局は、A級の超トップ棋士同士の一戦です。両者名人経験もあり似たような実績を持つのですが、相性があるのか直近豊島九段の15連勝中となっています。謎です。一局勝つと流れは変わると思うのですが、振り飛車党として覚醒を果たした天彦九段に期待です。
佐藤天彦｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
豊島将之｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
王座戦挑戦者決定トーナメント１回戦
第72期王座戦挑戦者決定トーナメント (shogi.or.jp)
鈴木大介九段 対 藤本渚五段
挑決トーナメント１回戦が進行中です。近年麻雀との二刀流で奮闘されているベテラン鈴木九段に、デビュー後８割を超える勝率をたたき出し快進撃をみせている藤本五段が対戦されます。鈴木九段が見せる剛腕の振り飛車に対して藤本五段がどのような将棋をみせるのか注目です。穴熊ではなく、急戦調の将棋になるとみています。もう一局は振り飛車の実力者同士の対戦です。菅井八段は間違いなく現代振り飛車党のナンバー１ですが、一方の戸辺七段も多くの棋士が恐れる「戸辺攻め」を有する生粋の攻め将棋が持ち味です。これまでの対戦は少なく菅井八段の２勝となっていますが、大分久しぶりの対局です。相振り飛車になるのか対抗形の将棋になるのか、予想が難しいです。
鈴木大介｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
藤本渚｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
菅井竜也｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
戸辺誠｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
この他土曜日にはABEMAトーナメント2024エントリーチーム予選会も放送されます。以外にドラフト指名漏れしている注目棋士が数多く残っており見逃せませんね。
今回は、この辺りで失礼します。
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