香車は下段から

将棋のブログ。プロ棋戦、自戦記、戦型考察等々。

今週の注目の対局予定(2024/04/21~04/27)

こんにちは

伊藤匠七段が遂に藤井叡王から初勝利を飾りましたね。昨日行われた叡王戦第2局で後手番の藤井叡王が意表の”サザン早繰り銀”戦法を採用、中終盤藤井叡王が良くなっていきそうな局面で一瞬のスキを突いて伊藤七段が逆転に成功、時間切迫の中正確に寄せ切り待望の一勝を果たしました。これでシリーズは1勝1敗のタイになり、俄然盛り上がってきました。注目の第3局は5月2日に藤井叡王のホームグラウンドの愛知県名古屋市で行われます。注目です。

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さて今回は、今週(2024/04/21~04/27)の注目対局を確認したいと思います。

 

04月21日(日)

NHK杯テレビ将棋1回戦第3局

対局予定・結果 - NHK将棋 - NHK

古賀悠聖六段 対 古森悠太五段

関西の若手有望株通しの対戦となりました。対局は既に放送されており、後手番で三間飛車を採用した古森五段が、居飛車穴熊の堅陣に囲った古賀六段に対して劣勢の中勝負手を連発して逆転で勝利を収めました。将棋は最後終盤が強い方が勝つ、そんな将棋でした。

古賀悠聖|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

古森悠太|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

04月22日(月)

ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント決勝

ヒューリック杯第95期棋聖戦決勝トーナメント (shogi.or.jp)

佐藤天彦九段 対 山崎隆之八段

決勝トーナメントもいよいよ決勝となりました。ともに叡王戦での優勝経験のあるトップ棋士同士の対戦となりました。勝てば久しぶりのタイトル戦登場となるだけに是が非でも勝ちたいところです。対戦成績は山崎八段の6勝5敗と拮抗していますが、佐藤九段が振り飛車党に転向する前のデータのため当てにならないですね。いずれにしても受けが強い両者のため、腰の重いねじり合いになるのではとみています。

佐藤天彦|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

山崎隆之|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

04月23・24日(火・水)

第82期名人戦七番勝負第2局

名人戦棋譜速報│将棋・名人戦順位戦棋譜速報サイト (meijinsen.jp)

藤井聡太名人 対 豊島将之九段

藤井名人先勝で迎えた第2局は、千葉県成田市成田山 新勝寺」で行われます。第1局であと一歩のところまで追い詰めた豊島九段としては、先手番で迎える本局必勝を期して臨むところでしょう。一方の藤井名人としては、後手番での作戦は注目するところです。叡王戦第2局のような変化球を用意してくるのか、定跡形で追随してカウンターを狙ってくるのか予想が難しいですね。目が離せません。

藤井聡太|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

豊島将之|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

04月25日(木)

第35期女流王位戦第1局

女流王位戦中継サイト (shogi.or.jp)

福間香奈女流王位 対 加藤桃子女流四段

女流棋界の第一人者の福間女流王位に、女流タイトル経験もある実力者加藤女流四段が挑戦する女流王位戦が開幕します。注目の第1局は、徳島県板野郡「樫野倶楽部樫野邸」にて行われます。福間女流王位と言えば、昨年の記念対局で持ち時間のハンディキャップはあったものの藤井王位に勝利されたのは衝撃的でしたね。一方の加藤女流四段は、体調面を考慮して対局に専念するといった発言もされており、吹っ切れた良い状態で臨めるのではないでしょうか。まずは、第1局に注目です。居飛車党の私としては、加藤女流四段を応援したいです。

福間香奈|女流棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

加藤桃子|女流棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑決リーグ

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑戦者決定リーグ (shogi.or.jp)

石井健太郎七段 対 藤本渚五段

挑決リーグも後半に向けて重要な対局が進んでいきます。ここまで2連敗と苦しい石井七段と2勝1敗で挑戦も視野に入る藤本五段の対戦となりました。年度が変わっても、藤本五段は勝ちまくっています。この中にはリーグ戦での豊島九段戦勝利も含まれています。藤本五段にやや分があるかなとみていますが、後手番で迎える石井七段の作戦に注目です。四間飛車かなと予想します。

石井健太郎|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

藤本渚|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦

第72期王座戦挑戦者決定トーナメント (shogi.or.jp)

羽生善治九段 対 佐藤康光九段

藤井聡太王座への挑戦権を決める挑決トーナメントがいよいよ始まります。1回戦からレジェンド同士の対局となりました。100番を超える戦いを繰り広げてきた両者の対戦成績は、羽生九段の113勝55敗となっています。200番勝負となるのも現実味を帯びていますね。直近6連敗中の佐藤九段が、何らかの工夫をみせるのではとみています。

羽生善治|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

佐藤康光|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

04月26日(金)

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑決リーグ

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑戦者決定リーグ (shogi.or.jp)

佐藤天彦九段 対 斎藤慎太郎八段

ここまでリーグ戦1勝1敗の佐藤九段と2勝1敗の斎藤八段が対戦されます。紅組は無敗者がおらず誰にもチャンスがある状況で、ここからの1戦1戦が非常に重くなっていきます。両者の対戦成績は、斎藤八段の6勝2敗とややリードしています。佐藤九段の重厚な振り飛車に対して、佐藤八段もじっくり穴熊に固める展開になるのではとみています。

佐藤天彦|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

斎藤慎太郎|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦

第72期王座戦挑戦者決定トーナメント (shogi.or.jp)

渡辺明九段 対 佐々木大地七段

久保利明九段 対 広瀬章人九段

挑決トーナメント1回戦からトップ棋士同士の対決が続きます。まずは、永世竜王永世棋王の称号を得ている第一人者の渡辺九段と昨年棋聖戦王位戦でタイトル挑戦経験を果たした若手実力者の佐々木七段が対戦されます。対戦成績は佐々木七段が3連勝とリードしており、渡辺九段としては意地を見せたいところでしょう。相居飛車の将棋で渡辺九段が雁木で対抗すると予想します。もう一局は、タイトル経験があり、東西を代表する九段同士の対戦となりました。対戦成績は、久保九段の9勝8敗と拮抗しています。対抗形の将棋となることは間違いないでしょう。

久保利明|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

広瀬章人|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

今週は、王座戦挑決トーナメントも始まり大注目の対局が続きますね。

 

今回は、この辺りで失礼します。

 

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自戦記42 後手村田システム4

こんにちは

叡王戦第2局が始まっていますね。本局先手番で負けられない伊藤七段の角換わり指向の序盤駒組に対して、藤井叡王が”サザン早繰り銀”といった変化球を用意されていました。最近藤井叡王が後手番で工夫を凝らすことが見受けられるようにみえます。後手番での作戦に苦労されている印象を受けます。序盤研究を極めていると謳われている伊藤七段の実力を見込んでいるとも言えますね。藤井叡王2連勝となるか、伊藤七段が初勝利を飾るか注目です。

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さて今回は、私の対局をご紹介しようと思います。私が後手番で村田システムで挑みました。ご紹介するのも4局目となりました。以下後手番目線の局面図を示します。

 

初手から

▲2六歩    △8四歩    ▲2五歩    △3二金    

▲7八金    △6二銀 ▲9六歩    △9四歩    

▲3八銀    △4二銀    ▲5八玉    △5四歩 - 図1

居飛車の将棋では、先後問わず村田システムを指して経験値を上げるよう試みています。対応を間違わなければ急戦で潰されることが無く、力戦調の持久戦になりやすいように思います。ただ守勢の展開になりやすく、先手で採用するのはもったいないかなとも思い始めています。本局お相手の方は、飛車先の歩交換を保留して1筋の端歩と▲5八玉と早めに上がる工夫をされてきました。

 

図1から

▲7六歩    △5三銀右  ▲2四歩    △同 歩    

▲同 飛    △2三歩 ▲2八飛    △7四歩    

▲2七銀    △4四銀    ▲2六銀    △3四歩

▲2五銀    △3三銀上 - 図2 

 

お相手の方は、飛車先の歩交換から飛車を深く引き(▲2八飛)、続けて▲2七銀から棒銀でこられました。こちらの弱い角頭を目指した要注意の作戦ですが、本譜の通り△4四銀~△3三銀(図2)としてぴったり間に合います。一手遅れると棒銀が炸裂するので注意が必要です。

 

図2から

▲4六歩    △3一角    ▲4八金    △8五歩

▲3六歩    △8六歩    ▲同 歩    △同 角    

▲8七歩    △6四角 ▲4七金    △5五歩

▲3七桂    △5二飛 - 図3   

銀交換をされてくるかと思いきや、これを保留して駒組を進めてこられました。こちらは、△3一角と引き角にしてから歩交換を果たし一歩を手に入れました。ここから△6四角~△5五歩と先手玉頭の位を取り、さらに△5ニ飛と転換して玉頭に力をためていきました。早めに中住まいに形を決めた手を咎める意図でしたが、こちらも玉飛接近で良い形ではないので要注意とみていました。

 

図3から

▲6八銀    △4一玉 ▲1六歩    △7三桂    

▲1五歩    △6二金 - 図4   ▲1八香    

△5一飛 ▲4五歩    △5三銀    ▲2四歩    

△同 歩    ▲同 銀    △同 銀 ▲同 飛    

△2三歩    ▲2六飛    △5四銀 - 図5   

そろそろ本格的な戦いが始まりそうな局面です。こちらは△7三桂~△6ニ金(図4)と隙なく駒組を進め力を貯めましたが、先手は2五で威張っている銀を活かして1筋の端歩を突いてこられました。この歩を受けると先手からの端攻めが早くなりそうなので、受けませんでした。ここら辺までの駒組は、先手が棒銀と端歩にかなりの手を掛けており、こちらは中央へ殺到するできる体制を整えておりまずまずの局面かなと思っていました。ここからようやく先手の方が2筋で銀交換を挑んでこられ、△2三歩と受けたのに対して▲2六飛と浮き飛車に構えてこられました。これに対してこちらも△5四銀(図5)と形を整え本格的な戦いに備えました。

図5から

▲1四歩    △同 歩 ▲1三歩    △同 香    

▲2五桂    △5六歩 - 図6   ▲同 歩    

△4六銀 ▲3五歩    △4七銀成  ▲同 玉    

△4五銀 - 図7   

▲1四歩から本格的な戦いが始まりました。端の突き捨てから▲1七歩と垂らして、こちらの手薄なところを突いてこられました。ただ手順に△1三同香とした手が、先手の角筋から香車を逃がす手でもあり、後の△5六歩(図6)が指しやすくなった意味もあります。▲同歩に対して△4六銀~△4七銀成として先手の守りの金を剥がして△4五銀(図7)と攻め駒を前進させた局面は、手の流れと駒の働きが良く指しやすさを感じていました。AI先生も-後手勝勢と評価されていました。

 

図7から

▲3四歩    △3六金 ▲同 飛    △同 銀    

▲5八玉    △2八飛    ▲4八歩    △2五銀

▲2二歩    △3七角成  ▲3九金    △1八飛成  

▲2一歩成  △5六飛 ▲5七銀打  △7六飛 - 図8   

局面は終盤戦です。△3六金の王手飛車取りで飛車を手に入れ、△2八飛と打ち下ろし寄せを目指しました。先手も角筋を活かして△2ニ歩と反撃されてこられましたが、玉を4一でとどめている形が生きて厳しい一撃とはなりませんでした。桂馬は取られましたが、この間に△5六飛~△7六飛と自陣の飛車を捌きつつ、右辺への玉の逃走ルートを確保しました。

 

図8から

▲3三歩成  △7八飛成  ▲3二と    

△5二玉 - 図9 ▲4七金    △同 馬    

▲同 玉    △3六金    ▲5六玉    △5四香

まで後手の勝ち

▲3三歩成を手抜いて△7八飛成と入り先手玉はほぼ受け無しの形です。▲3ニとと迫ってこられましたが△5ニ玉(図9)と逃げこちらの玉は捕まらず勝負ありです。最後は先手玉を寄せ切り勝つことができました。

一局を通して、先手の棒銀にしっかり対応した後、相手の手に乗りながら中住まいの玉頭に攻め込むことができました。こちらがかなり手得できたのも大きかったかなと思います。

 

今回は、この辺りで失礼します。

 

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今週の注目の対局予定(2024/04/14~04/20)

こんにちは

叡王戦名人戦と今期のタイトル戦が始まりましたね。先週行われた第1局はいずれも藤井叡王名人の勝利となりました。挑戦されている伊藤七段(叡王戦)、豊島九段(名人戦)それぞれ途中良い場面があっただけに、結果は残念でしたが今後の戦いに希望も持てたのではないでしょうか。第2局目以降も注目です。

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さて今回は、今週(2024/04/14~04/20)の注目対局を確認したいと思います。

 

04月14日(日)

NHK杯テレビ将棋1回戦第2局

対局予定・結果 - NHK将棋 - NHK

大石直嗣七段 対 小山玲央四段

関西の中堅実力者で順位戦B級1組入りを果たした大石七段と昨年度編入試験を経てプロ入りを果たされた小山四段の対戦です。対局は既に放送されており、小山四段が一手損角換わりから独自の構想でリードを奪いそのまま勝利されました。ABEMAトーナメントでも出られていましたが、小山四段強いです。2回戦も楽しみです。

大石直嗣|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

小山怜央|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

04月16日(火)

ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント準決勝

ヒューリック杯第95期棋聖戦決勝トーナメント (shogi.or.jp)

永瀬拓矢九段 対 山崎隆之八段

決勝トーナメントもいよいよ準決勝となりました。ここまでトーナメントで石川優太五段と中村太地八段を破ってきた永瀬拓矢九段と、森内俊之九段と渡辺明九段を破ってきた山崎隆之八段が対戦されます。これまでの対戦成績は永瀬九段が9勝3敗と大きくリードしています。山崎八段の自由奔放な指し回しを永瀬九段が丁寧に受け潰していく展開だったのではないでしょうか。本局に勝てば決勝進出の大一番、注目です。

永瀬拓矢|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

山崎隆之|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

04月17日(火)

マイナビ女子オープン第2局

[将棋]マイナビ女子オープン|将棋情報局 (mynavi.jp)

西山朋佳女王 対 大島綾香女流二段

西山女王先勝で迎えた第2局は、山梨県甲府市常磐ホテル」で行われます。タイトル戦が数多く行われている場所の一つですね。第1局は大島女流二段が西山女王の三間飛車に現代調の急戦で挑みましたが、これぞ振り飛車といった西山女王の力強い捌きにあっという間に寄せられてしまいました。第2局先手番の大島女流二段が急戦で行くのか玉を固める持久戦で行くのか注目です。

西山朋佳|女流棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

大島綾華|女流棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント準決勝

ヒューリック杯第95期棋聖戦決勝トーナメント (shogi.or.jp)

佐藤天彦九段 対 佐々木大地七段

注目の準決勝第2局は、昭和の大山将棋を彷彿とされる腰の重たい振り飛車党の佐藤九段と、順位戦以外は勝ちまり常に高勝率の佐々木七段の一戦です。対戦成績は佐藤九段の3勝となっていますが、前回の対戦から4年弱期間が空いており佐々木七段の巻き返しが見れるのか注目です。戦型は対抗形必至と予想します。

佐藤天彦|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

佐々木大地|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

04月19日(金)

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑決リーグ

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑戦者決定リーグ (shogi.or.jp)

木村一基九段 対 西川和宏六段

リーグ戦ここまで2勝1敗と挑戦に向けて負けられない木村九段と、1勝2敗と残留に向けて負けられない西川六段の対戦戦です。関東関西と所属が分かれておりこれまで両者の対戦は組まれていません。戦型は西川六段の三間飛車に対して、木村九段が急戦を挑むのではとみています。

木村一基|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

西川和宏|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

04月20日(土)

第9期叡王戦五番勝負第2局

叡王戦中継サイト (shogi.or.jp)

藤井聡太叡王 対 伊藤匠七段

藤井叡王先勝で迎えた注目の第2局は、石川県加賀市「アパリゾート佳水郷」で行われます。第1局は、後手番の伊藤七段が角換わり腰掛銀の定跡形から右玉に組み替える作戦でリードする場面もありました。本局先手番となる伊藤七段の作戦に注目ですが、これまで相掛かりを採用することが多かったようにみえます。藤井叡王以外では勝ちまくっているエース戦法ですが、本局も採用するのか、はたまた矢倉等の別の作戦を用意してくるのか注目です。

藤井聡太|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

伊藤匠|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

今週は王位挑決リーグと棋聖戦トーナメントが佳境を迎えていきます。大一番が続き目が離せませんね。

 

今回は、この辺りで失礼します。

 

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今週の注目の対局予定(2024/04/7~04/13)

こんにちは

ABEMA地域対抗戦準決勝第2局が行われましたね。フルセットの激戦の末、チーム関東Bが中国四国を破りチーム中部の待つ決勝の舞台へと進みました。伊藤匠七段がいきなり3連勝を飾り一気にもっていきそうなところ、気合十分の黒田尭之五段が2番返して踏みとどまり、増田康宏八段が勝ち王手をかけたところから菅井竜也八段が連勝でフルセットに持ち込み、最終局相穴熊の大熱戦を最後永瀬拓矢九段が抜け出し関東Bに勝利をもたらしました。見どころしかありませんでしたね。これで決勝は優勝候補大本命・本命同士の順当な組み合わせとなりました。ルールの都合上Max5戦登場可能な藤井竜王名人を有するチーム中部が有利にみえます。チーム関東Bとしては、藤井名人竜王に2勝しないと優勝ができないと考えるとかなりハードルが高く感じます。ただし、フィッシャールールの超早指しで何が起こるかわかりません。間違いなく見逃せませんね。

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さて今回は、今週(2024/04/7~04/13)の注目対局を確認したいと思います。

 

04月07日(日)

NHK杯テレビ将棋1回戦第1局

対局予定・結果 - NHK将棋 - NHK

澤田真吾七段 対 上野裕寿四段

いよいよ第74回NHK杯テレビ将棋トーナメントが開幕します。注目の第1局は、中部の孤高の実力者の澤田七段と昨年プロデビューを果たしいきなり新人王戦で棋戦初優勝を果たした上野四段の対戦となりました。将来を嘱望されている若手に中堅棋士が壁となりえるのか注目ですね。

澤田真吾|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

上野裕寿|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

第9期叡王戦五番勝負第1局

叡王戦中継サイト (shogi.or.jp)

藤井聡太叡王 対 伊藤匠七段

今年度のタイトル戦がスタートします。藤井叡王に三度伊藤七段が挑戦する叡王戦が開幕し、注目の第1局は愛知県名古屋市「か茂免」にて行われます。昨年度の竜王戦棋王戦に続き3度目のタイトル挑戦となる伊藤七段としては、そろそろ結果を出したいことろでしょう。対局は既に始まっており、藤井叡王が先手で角換わり腰掛銀に誘導し、伊藤七段がやや珍しい右玉で対抗する将棋となっています。どちらが好スタートを切るのか大注目ですね。

藤井聡太|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

伊藤匠|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

04月10・11日(水・木)

第82期名人戦七番勝負第1局

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藤井聡太名人 対 豊島将之九段

将棋界春の風物詩、伝統のある名人戦も開幕します。藤井名人に順位戦A級を勝ち抜いた豊島九段が挑戦する注目の第1局は、東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で行われます。対局会場もお馴染みですね。迎え撃つ藤井名人は特に変化することなく王者の戦いをされると思いますが、挑戦者の豊島九段は近年意欲的な指し回しが多く、振り飛車も含め何が飛んでくるか予想が難しいですね。二人の対戦は好局が多い印象で、昨年度の王座戦挑戦者決定戦の将棋は将棋大賞名局賞を受賞されています。見逃せません。

藤井聡太|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

豊島将之|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

04月10日(水)

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑決リーグ

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飯島栄治八段 対 西川和宏六段

挑決リーグ初参加同士の対戦です。両者ここまで2連敗と苦しい状況なだけに是が非でも初日を出したいところでしょう。対抗形の将棋が予想されますが、両者東西に分かれているせいか本局が初手合いのようです。西川六段の三間飛車に飯島八段が穴熊で挑むと予想します。

飯島栄治|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

西川和宏|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

04月11日(木)

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑決リーグ

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羽生善治九段 対 木村一基九段

挑決リーグ白組の首位攻防戦です。両者2勝をあげており、ここで勝利を収めると挑戦者がみえてくる非常に重要な一局となりました。両者の対戦成績は、羽生九段が35勝19敗とリードしていますが、直近2局は相掛かりの将棋を木村九段が勝たれています。本局後手番の木村九段は2手目△8四歩が予想され、なんでも指すことができる羽生九段の用意の作戦に注目ですね。

羽生善治|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

木村一基|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

今週は二つのタイトル戦が開幕しますね。藤井八冠の一強時代がどこまで続くのか今後も目が離せませんね。

 

今回は、この辺りで失礼します。

 

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自戦記41 対先手ゴキゲン中飛車穴熊 超速

こんにちは

来週からまたタイトル戦が始まりますね。叡王戦が4月7日から、名人戦が4月10日より始まります。当然ながら藤井八冠に挑戦することとなります。両タイトル戦が並行して行われ、普通であれば作戦の準備、体調管理が大変なところでしょうが、藤井八冠のこれまでの活躍を見ても日程的な不安は問題無しといったところでしょう。春に行われる2大タイトル戦が楽しみですね。そろそろ伊藤匠七段が一矢報いる、新しい豊島将之九段の棋風爆発といった展開になると面白いなと思っています。

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さて今回は、私の対局をご紹介しようと思います。私が後手番でお相手の方の中飛車穴熊に超速で対抗する将棋となりました。以下後手番目線の局面図を示します。

 

初手から

▲7六歩    △8四歩    ▲5六歩    △6二銀    

▲5五歩    △4二玉 ▲5八飛    △8五歩    

▲7七角    △7四歩    ▲6八銀    △7三銀

▲5七銀    △6四銀    ▲6六銀    △3四歩    

▲4八玉    △3二銀 ▲3八玉    △3三銀    

▲2八玉    △5二金右  ▲1八香 - 図1   

お相手の方の中飛車に対して、こちらはいつもながら超速で対抗しました。2枚の銀を中央に繰り出そうかといった局面で、▲1八香(図1)と穴熊を明示してこられました。あまり経験のない形でした。こちらは堅い囲いを作れないので、どこでポイントを得るかといったことを考えていました。

 

図1から

△4四銀 ▲1九玉    △3二玉    ▲2八銀    

△8六歩    ▲同 歩    △7三桂 ▲3九金    

△1四歩    ▲3六歩    △8一飛    ▲1六歩    

△6五桂 - 図2

先手が穴熊に囲う中、こちらは飛車先の突き捨てを入れてから△7三桂~△8一飛~△6五桂と捌いていきました。歩損しながらの桂馬の捌きで、相手が美濃囲いであれば普通かなと思うのですが、穴熊相手なのでどうかなと思いながら指していました。図2の局面は、AI先生の評価値的には‐21互角でした。そういうものなのですね。

 

図2から

▲5九角    △5五銀左  ▲同 銀    △同 角    

▲6六銀    △2二角 ▲3八飛    △8八歩    

▲同 飛    △5七桂成 - 図3 

中盤戦です。△6五桂に角を逃げる一手ですが、▲8八角は△8六飛と走られるのを嫌がったのか▲5九角とされました。ただ、これには△5五銀左と歩を取り返す手があります。銀交換が行われ△5五同角と飛び出した手に対して、先手一旦▲6六銀と受けてから▲3八飛とこちらの玉頭目掛けて飛車を振ってこられました。こちらの玉頭は弱いところなので飛車の転換は嫌な手にみえましたが、本譜の△8八歩~△5七桂成(図3)の捌きを思いつきました。▲同銀は△8八角成で飛車を巣抜くことができます。指しやすくなったと手応えを感じました。

 

図3から

▲7八金    △5六成桂 ▲7七角    △4七成桂  

▲4八歩    △4六成桂  ▲3五歩    △同 歩

▲6八角    △4五成桂  ▲7七桂    △6九銀    

▲6五銀 - 図4   

こちらがポイントをあげましたが、相手は穴熊なので捕まえるまではまだまだ長くなりそうです。▲4八歩~▲6八角は良い辛抱にみえました。△6九銀と絡んでいきましたが、玉と反対側の金にアタックする手なのでどうかなとも思っていました。先手の方も金取りには構わず▲6五銀(図4)とぶつけて反撃にこられました。

 

図4から

△同 銀 ▲同 桂    △7八銀成  ▲同 飛    

△9九角成  ▲7九飛    △5五馬 ▲5九飛    

△6五馬    ▲6六銀    △6四馬    ▲6五銀打  

△7三馬 ▲5四歩 - 図5   

6筋7筋で駒の交換が行われた後、こちらは△9九角成として駒得を果たしました。一方の先手も▲7九飛~▲5九飛と手順に飛車を転換してこられました。そこからさらに▲6六銀打~▲6五銀打~▲5四歩打とこちらの馬をイジメながら上手く中央に迫ってきました。こちらとしては、玉が薄いだけに嫌な展開で緊張するところです。

 

図5から

△同 歩    ▲同 銀    △3六成桂  ▲5三歩    

△4二金寄 ▲5五銀    △2四香 - 図6   

▲3八金    △5八歩 - 図7   

▲5四銀~▲5三歩と中央をかなり抑え込まれましたが、もう一押しが無かったのはさいわいでした。△2四香(図6)と駒得した香車を先手玉頭に設置し、▲3ニ金と守った手に対して△5ニ歩(図7)が感じの良い手でした。▲同飛は△4九銀の割打ちが厳しいですし、本譜のように飛車を逃がす手は先手からの中央殺到の脅威がなくなり5五の銀も取れます。勝ちに近付きました。

 

図8

▲3九飛    △5五馬 ▲6三銀成  △2七香成  

▲同 金    △同成桂    ▲3五飛 - 図8   

△3三歩 ▲5五飛    △3八金 - 図9   

▲4六角    △2九金    ▲同 玉    △3八銀

まで96手で後手の勝ち

局面はこちらが勝勢になっています。△5五角と銀を取りながら先手玉をにらみ、△2七香成から殺到していきました。途中の▲3五飛(図8)の王手角取りはうっかりしていたのですが、さいわいに体勢には影響なく△3八金(図9)で先手玉は受け無しとなり勝つことができました。

一局を通して、あまり経験のない形でしたが中飛車穴熊に対しても超速で挑んで評価値的に十分と理解できたのは収穫でした。最後王手角取りはうっかりしましたが、角を見捨てて必至となる一手を指せたのは良かったです。

 

今回は、この辺りで失礼します。

 

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今週の注目の対局予定(2024/03/31~04/06)

こんにちは

昨日はABEMA地域対抗戦の放送があり、チーム中部がチーム関東Aに勝利して決勝進出を決めましたね。やはりというか最強の2トップ豊島九段と藤井竜王名人で勝負を決めてしまいました。予選とはオーダーを変え豊島九段をトップバッターに抜擢、あれよあれよと3連勝を果たしました。佐々木勇気八段に敗れたもののバトンを引き継いだ藤井竜王名人が佐々木八段、羽生九段を撃破してチームを勝利に導きました。関東Aはエースを温存する作戦に出ましたが、序盤から勢いに乗るチーム中部の2トップを抑えることができませんでした。チーム中部の作戦が功を奏したようにみえました。次週は準決勝第2局、チーム中国四国とチーム関東Bが対戦されます。こちらも熱戦必至で注目ですね。

times.abema.tv

 

さて今回は、今週(2024/03/24~03/30)の注目対局を確認したいと思います。

 

04月02日(火)

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑決リーグ

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑戦者決定リーグ (shogi.or.jp)

豊島将之九段 対 藤本渚五段

両者1勝1敗で迎えた注目の一戦ですね。名人戦挑戦を決め常にハイレベルの将棋を指し続ける豊島九段と、現在最年少棋士で8割を超える高勝率を叩きだし続けている藤本五段が対局されます。面白そうです。大大注目です。先手番の豊島九段は▲2六歩からオーソドックスに先行していく構えをみせ、これに藤本五段が雁木の力戦調の将棋に誘導するとみています。

豊島将之|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

藤本渚|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

04月03日(水)

ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント

ヒューリック杯第95期棋聖戦決勝トーナメント (shogi.or.jp)

佐々木大地七段 対 大橋貴洸七段

本局より棋聖戦決勝トーナメントも準々決勝が始まります。東西の若手実力者といった対戦となりました。両者の対戦成績は佐々木七段の2勝1敗で、いずれも先後を問わず相掛かりの将棋でした。本局も相掛かりになるのではとみています。

佐々木大地|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

大橋貴洸|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

04月04日(木)

ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント

ヒューリック杯第95期棋聖戦決勝トーナメント (shogi.or.jp)

渡辺明九段 対 山崎隆之八段

佐藤天彦九段 対 西田拓也五段

棋聖戦決勝トーナメントが続きます。まずは、関東関西を代表するトップ棋士の渡辺九段と山崎八段が対戦されます。年齢も近くそろそろ中堅からベテランになりつつある年代ですね。対戦成績は、渡辺九段が12勝5敗とリードしています。山崎八段の芸術的な奇手に渡辺九段が丁寧に対応する展開が予想されます。もう一局は、振り飛車党の実力者同士の対局です。佐藤九段はもともと居飛車党で対抗形の将棋に滅法強い印象です。一方の西田五段はAIを駆使して研究に裏打ちされた振り飛車党といった印象です。序盤は西田五段がリードして粘り強い佐藤九段の指し回しを打破できるかが注目ですね。

渡辺明|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

山崎隆之|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

佐藤天彦|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

西田拓也|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

2024年度と新たな年度のスタートですね。今期も多くの熱戦に目が離せませんね。

 

今回は、この辺りで失礼します。

 

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今週の注目の対局予定(2024/03/24~03/30)

こんにちは

先日ABEMA地域対抗戦予選Bリーグ2位決定戦の関東B対九州が放送されていましたね。結果は5勝3敗で関東Bが勝利を収め、決勝トーナメントへの進出が決まりました。関東Bは増田康宏八段が4試合に出場する奮闘ぶりを見せ、チームの勝利に大きく貢献しました。一方の九州は、エースの佐藤天彦九段が持ち前の粘り強さを発揮して孤軍奮闘しましたが、本来ポイントゲッターの古賀悠聖六段と佐々木大地七段が不発に終わってしまったのが痛かったです。この試合の結果をもって決勝進出4チームが決まりました。組合せは、関東A 対 中部、関東B 対 中国四国となっています。予選の戦いぶりを踏まえ、本命◎中部、大穴☆中国四国と予想します。決勝の舞台で藤井竜王名人対藤本五段の対戦がみてみたいです。

times.abema.tv

 

さて今回は、今週(2024/03/24~03/30)の注目対局を確認したいと思います。

 

03月24日(日)

NHK杯テレビ将棋トーナメント出場女流棋士決定戦

対局予定・結果 - NHK将棋 - NHK

福間香奈女流五冠 対 西山朋佳女流三冠

来期NHK杯への出場権を掛けた女流頂上決戦です。今年度のトーナメントには福間女流五冠が出場されていました。両者の対戦は67局に達しており、このままいけば間違いなく100番勝負が達成されそうですね。互いを知り尽くしている二人の大熱戦必至の対局に注目です。

福間香奈|女流棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

西山朋佳|女流棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

03月25日(月)

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑決リーグ

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑戦者決定リーグ (shogi.or.jp)

羽生善治九段 対 渡辺明九段

リーグ戦ここまで1勝1敗の羽生九段と2連勝の渡辺九段が対戦されます。今年度名人失冠から不本意な成績の渡辺九段ですが、ここにきてリーグ戦2連勝と復調の兆しが伺えます。一方の羽生九段も会長職の激務をよそに高いレベルの将棋を指され続けている印象です。戦型はなんでも指される両者のため予想するのが難しいですが、居飛車の本格的な将棋になるとは思います。

羽生善治|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

渡辺明|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

王座戦二次予選

第72期王座戦二次予選 (shogi.or.jp)

郷田真隆九段 対 八代弥七段

藤井王座への挑戦者を決める挑決トーナメント進出をかけた二次予選の決勝戦が始まったいます。タイトル獲得6期の実績を持つ羽生世代の郷田九段と常に高勝率を挙げている八代七段が対戦されます。対戦成績は意外にも1局のみで、矢倉の将棋を八代七段が勝たれています。本局の戦型もズバリ矢倉でないかとみています。

郷田真隆|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

03月26日(火)

王座戦二次予選

第72期王座戦二次予選 (shogi.or.jp)

伊藤慎吾六段 対 斎藤明日斗五段

久保利明九段 対 大石直嗣七段

谷川浩司十七世名人 対 菅井竜也八段

引き続き二次予選決勝が関東関西で行われます。還暦を過ぎても光速流が健在の谷川永世名人が目立っています。現役A級棋士の菅井八段相手にどのような指し回しを見せるのか注目です。B級1組昇級を果たした中堅実力者の大石七段も調子のよさが伺えますね。

伊藤真吾|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

斎藤明日斗|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

久保利明|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

大石直嗣|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

谷川浩司|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

菅井竜也|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

03月27日(水)

王座戦二次予選

第72期王座戦二次予選 (shogi.or.jp)

佐藤康光九段 対 佐藤天彦九段

広瀬章人九段 対 本田奎六段

糸谷哲郎八段 対 澤田真吾七段

将棋界の大御所と言える棋士が多く登場されます。佐藤対決は面白そうです。康光九段の自由奔放の指し回して天彦九段が振り飛車で丁寧に対応する展開が予想されます。着実に実力をつけている若手の本田六段がタイトル経験の実績を持つ広瀬九段にぶつかります。糸谷九段と澤田七段は、いずれも力戦系を好むタイプのため戦型予想は不可能ですね。

佐藤康光|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

佐藤天彦|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

広瀬章人|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

本田奎|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

糸谷哲郎|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

澤田真吾|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

03月28日(木)

王座戦二次予選

第72期王座戦二次予選 (shogi.or.jp)

山崎隆之八段 対 藤本渚五段

関西同士の面白そうな対局です。変幻自在の力戦系受け将棋の山崎八段とこちらも力戦系を好み勝ちまくっている若手藤本五段の対戦です。勢いに乗り勝ちまくっている藤本五段としては、山崎八段という壁を超えれるのか試練です。両者公式戦初対局となります。注目です。見逃せません。

 

03月29日(金)

王座戦二次予選

第72期王座戦二次予選 (shogi.or.jp)

松尾歩八段 対 佐々木大地七段

千田翔太八段 対 石井健太郎七段

中堅実力者対決といったところでしょうか。佐々木七段は若手ですね。念願のA級入りを果たした千田八段、B級1組入りした石井七段の対戦は見物です。勢いに乗っている同士の激突ですね。

松尾歩|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

佐々木大地|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

千田翔太|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

石井健太郎|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

今週はこの他にも竜王戦の予選や女流棋戦等多くの対局が予定されています。2023年度の最終週見逃せませんね。

 

今回は、この辺りで失礼します。

 

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