香車は下段から

将棋のブログ。プロ棋戦、自戦記、戦型考察等々。

今週の注目の対局予定(2024/02/18~02/24)

こんにちは

NHK杯がかなり佳境を迎えていますね。トーナメント表は以下の通りで、藤井聡太NHK杯と増田康宏七段そして本日の対局で羽生九段が準決勝に勝ち上がっています。来週放送される佐藤天彦九段と佐々木勇気八段の対局でベスト4が出揃うことになります。レーティング的には藤井NHK杯が頭一つ抜けていますが、ここまでくると誰が優勝してもおかしくない錚々たる棋士しかいませんね。個人的には羽生九段と佐藤九段の決勝戦を見たいのですが、どういう展開になるのか楽しみですね。

棋戦表

第73回NHK杯戦 <本 戦> (shogi.or.jp)

 

さて今回は、今週(2024/02/18~02/24)の注目対局を確認したいと思います。

 

02月18日(日)

NHK杯テレビ将棋トーナメント準々決勝第3局

対局予定・結果 - NHK将棋 - NHK

羽生善治九段 対 中村太地八段

上でも述べましたが本局既に放送されており、後手番の羽生九段が角換わり腰掛銀の将棋を勝利されています。中村八段がご自身のYouTubeチャンネルで詳しく解説されていました。途中までは中村八段用意の研究手が功を奏してリード仕掛けていましたが、一手の緩手を羽生九段が咎め、あっという間に寄せ切ってしまいました。初見で且つ時間が短い中での羽生九段の対応力は素晴らしいですね。準決勝の藤井NHK杯対羽生九段戦は言うまでもなく必見です。

youtu.be

羽生善治|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

中村太地|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

02月21日(水)

叡王戦本戦準々決勝

第9期 叡王戦 | 株式会社不二家 (fujiya-peko.co.jp)

菅井竜也八段 対 青嶋未来六段

準々決勝の3局目となります。本戦1回戦で松尾八段を破った菅井八段と丸山九段を破った青嶋六段がぶつかります。本局が初手合いのようです。両者なんでもさせるオールラウンダーですが、菅井八段が振り飛車の対抗形になるのではとみています。菅井八段は王将戦4連敗で元気が無さそうなところが若干気がかりです。

菅井竜也|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

青嶋未来|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

今週はこの他に女流の対局も多く予定されています。昔と比べて女流棋戦がかなり増えましたね。いつか女流棋戦のレポートをあげようかと思っています。

 

今回は、この辺りで失礼します。

 

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自戦記38 対先手四間飛車 左美濃3

こんにちは

昨日放送されたABEMA地域対抗戦は凄かったですね。チーム関西Aのトップバッター久保利明九段が怒涛の4連勝を決め、誰もが勝利を確信していたところチーム北海道東北のエース広瀬章人九段が圧巻の5連勝を果たしました。フィッシャールールへの準備不足を嘆いていた広瀬九段でしたが、対戦を続けていく中で調子をとり戻した感がありました。勝利した棋士が連続対戦するこのルール、最後まで何が起こるか分かりませんね。

times.abema.tv

久保利明|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

広瀬章人|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

さて今回は、私の対局をご紹介しようと思います。私が後手番でお相手の方の四間飛車となりました。以下後手番目線の局面図を示します。

 

初手から

▲7六歩    △8四歩    ▲6八飛    △3四歩    

▲6六歩    △6二銀 ▲1六歩    △1四歩    

▲7八銀    △5四歩    ▲4八玉    △4二玉

▲3八銀    △3二玉    ▲3九玉    △5二金右  

▲6七銀    △8五歩 ▲7七角    △5三銀    

▲5八金左  △3三角    ▲4六歩    △4四歩

▲6五歩 - 図1    

お相手の四間飛車に対して、こちらは持久戦を目指した駒組を進めました。▲3九玉から早めの▲6四歩はこちらの穴熊を警戒しているようにみえました。△3三角~△4四歩と進めたところで、▲6五歩(図1)と角道を開けてつつ飛車先の歩を伸ばしてこられました。積極的です。

 

図2から

△2二玉    ▲6六銀    △7四歩    ▲5六歩    

△3二銀 - 図2 ▲3六歩    △4三金    

▲4七金    △2四歩    ▲2六歩    △9四歩

▲3七桂    △7三桂    ▲2八玉    △8一飛    

▲5五歩 - 図3   

駒組が進みます。先手の▲5六歩~▲6六銀の早い動きをみて穴熊はあきらめ左美濃としました。こちらが後手番なので、ここら辺りは一手の遅れが大きそうです。双方高美濃に組み上げ、こちらが△8一飛と一手様子を見たところで先手▲5五歩(図3)と仕掛けてきました。

 

図3から

△8六歩 ▲同 角    △5五歩    ▲同 銀    

△8六飛    ▲同 歩    △4五歩 - 図4

▲同 桂    △5五角    ▲5三桂成  △同 金    

▲6四歩    △同 歩 ▲5八飛    △5四歩    

▲5五飛 - 図5

中盤戦です。開戦は突き捨てからですが、図3の▲5五歩に対してこちらも△8六歩と飛車先の歩を突き捨てて応手を問いかけました。本譜▲同角でしたが、▲同歩だった場合は、△5五歩 ▲同銀 △8八歩(図A)として▲同角は△8六飛、▲同飛は△6五桂が読み筋でした。本譜の▲8六同角に対しては、△5五歩から思い切って飛車角交換をしてから△4五歩と角を使っていきました。先手▲4五同桂と角銀両取りに飛んできましたが、△5五角と銀をボロッと取られる筋を先手の方はうっかりしたのかもしれません。こちらが銀得となりましたが、先手も桂馬を捌きつつこちらの金を上ずらせ、▲5八飛~▲5五飛(図5)と飛車を捌いてこられました。

 

図5から

△同 歩    ▲5四歩    △4三金 ▲6三飛    

△5二銀    ▲7三飛成  △6七角    

▲6四龍    △8九角成 ▲6三歩    △6一歩    

▲4五桂    △6七飛    ▲5五龍    △6三飛成

▲6四歩    △5四龍    ▲同 龍    △同 金    

▲5五歩    △4五金 ▲同 歩    △4六歩    

▲3七金    △3三桂打  

図5の局面はこちらの桂得でしたが、手番を握っている先手に飛車を先着され駒を回収されつつ龍を作られました。ここら辺りは苦戦を感じていました。△6七角から馬を作りましたが相手の高美濃囲いは堅く、攻め合い勝ちは望めなさそうなので△6七飛~△6三飛成(図7)と粘りに行きました。何とか龍を盤上から消すことを果たし、▲5五歩の金取りにも△4五金と金桂交換の駒損ながら手番を握り反撃の糸口を求めました。

 

図8から

▲4四金 - 図9    △4七歩成 ▲同 金    △4三歩    

▲3四金    △4五馬    ▲3五金    △5五馬

▲4六歩    △9九馬    ▲5三歩    △同 銀    

▲6三歩成  △4四銀 ▲同 金    △同 馬 - 図10    

▲4四金とプレッシャーを掛けられた局面、今見ると△4六馬として次の△4五桂を狙う手が良さそうですが、本譜は”受ける”方針で馬を自陣に引きつける指し手を選びました。馬は”金銀三枚分”と言われる守りの強さが特徴で、自陣に引きつける指し手は私の好みです。

 

図10から

▲3五銀    △5四馬    ▲5二と    △同 金

▲3四銀打  △3一桂    ▲3三銀成  △同 銀    

▲4一角    △4二金 ▲5一飛    △7六馬    

▲3四桂 - 図11   △同 銀    ▲同 銀    

△3二香 ▲3五銀    △6二銀    ▲6一飛成  

△5一金 ‐ 図12   

先手▲3五銀とこちらの馬を抑えてから▲5ニとと捨てて、ここから猛攻を受けることになりました。終盤戦です。3筋の玉頭から2枚銀で圧迫しつつ、飛車角を一段目から打ってこちらの玉に迫ってきました。誤った対応をすると一気に負けてしまいそうでしたが、△3一桂~△3ニ香と何とか猛攻を受け止めつつ、△5一金と龍角両取りに打ったあたりで何とか残せそうかなとみていました。

 

図12から

▲9一龍    △4一金引 ▲6三歩    △同 銀    

▲2五歩    △3四香    ▲同 銀    △3三歩

▲4五銀    △2六桂 - 図13    ▲2四歩    

△3八桂成  ▲同 金    △4九銀 - 図14 

▲4八金引  △3八銀成  ▲同 玉    △2六桂    

▲2七玉    △2九飛 ▲2八香    △4九角

まで140手で後手の勝ち

△4一金と先手の角を取り切り、△3四香~△3三歩で▲4五銀と先手の攻め駒を後退させることができ、優勢を意識しました。△2六桂から反撃を開始して△4九銀と先手の守りの金に銀を掛けた局面は、先手の持ち駒が受けに適しておらず先手窮しています。以降先手の金を剥がしてから、大駒を使って先手玉を寄せ切ることができました。

一局を通して、中央からの仕掛けに飛車を切って角を捌く展開になりました。以降終始先手の猛攻を受ける展開が続きましたが、馬と桂香を使って丁寧に相手の攻めを受けることができ何とか反撃することができました。AI先生の評価値の善悪はともかく、私好みの一局を指すことができたかなと思いました。馬がよく働いてくれました。

 

今回は、この辺りで失礼します。

 

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自戦記37 対先手嬉野流

こんにちは

名人戦順位戦の各クラスが佳境を迎えていますね。各クラスの昇級に向けての状況は以下の通りです。

A級(挑戦1名)

 6勝2敗 豊島将之九段 

 5勝3敗 菅井竜也八段、永瀬拓矢九段

B級1組(昇級2名) 

 8勝3敗 千田翔太八段(昇級決定)、増田康宏七段

 7勝4敗 大橋貴洸七段

B級2組(昇級3名)

 7勝1敗 大石直嗣七段、深浦康市九段

 6勝2敗 高見泰地七段、石井健太郎六段、青嶋未来六段、

 5勝3敗 村山慈明八段、阿久津主税八段、戸辺誠七段、

      松尾歩八段、谷川浩司十七世名人、渡辺和史六段

C級1組(昇級3名)

 9勝0敗 服部慎一郎六段

 8勝1敗 古賀悠聖五段

 7勝2敗 伊藤匠七段、出口若武六段、都成竜馬七段、斎藤明日斗五段

C級2組(昇級3名)

 8勝1敗 冨田誠也四段、高田明浩四段、藤本渚四段

 7勝2敗 池永天志五段、八代弥七段、岡部玲央四段、村中秀史七段

 6勝2敗 梶浦宏孝七段、石田直裕五段、佐藤慎一五段

A級とB級1組は可能性がかなり絞られてきましたが、昇級枠が3名あるB級2組以下はまだまだ多くの方にチャンスがありそうです。目が離せません。

www.shogi.or.jp

 

さて今回は、私の対局をご紹介しようと思います。私が後手番で嬉野流と対戦しました。以前一局対嬉野流の自戦記をレポートしていますのでご参考まで。

gedankyosha.hatenablog.com

以下後手番目線の局面図を示します。

 

初手から

▲6八銀 - 図1   △8四歩    ▲5六歩    

△8五歩    ▲5七銀    △8六歩 ▲同 歩    

△同 飛    ▲7八金    △3四歩    ▲8七歩    

△8五飛 ▲2六歩    △4二銀    ▲2五歩    

△3三角    ▲7九角    △3二金 ▲3六歩    

△4四歩    ▲6九玉    △4三銀 - 図2   

初手▲6八銀(図1)。違和感を覚えるとともにスペシャリストと対峙して緊張する一手です。嬉野流に対しては本譜の通り、飛車先歩交換から△8五飛~△3三角として歩交換拒否~△4三銀(図2)として雁木で迎え撃つ作戦をよく用いています。いろいろな方が紹介されていると思います。

 

図2から

▲6六銀    △5二金 ▲4八銀    △4一玉 - 図3   

▲3七銀    △6二銀    ▲2六銀    △1四歩 

▲1六歩    △7四歩    ▲3五歩    △6四歩 - 図4   

駒組をする上で、△4一玉(図3)は早めに指すようにしています。これは3二金にヒモをつける意味で、これを怠ると後々▲7六角と飛金両取りに打たれる恐れがあります。何度も食らったことがあります。嬉野流は足早に銀を繰り出してきますが△3五歩は取ると銀の進出を防げなくなるので無視します。雁木の形を活かして▲3四歩の取り込みには△同銀を用意しています。

 

図4から

▲7六歩    △7三桂 ▲3四歩    △同 銀    

▲7七桂    △8一飛    ▲3五銀    △同 銀

▲同 角    △6五歩 - 図5   ▲同 桂    

△同 桂    ▲3四歩 - 図6   

中盤戦です。3筋で銀交換になった局面で△6五歩(図5)とした手は良くなかったようです。角交換になった後の△5七桂打と”ふんどしの桂”を狙ったのですが、先手の方がこちらの桂馬を取らずに打った▲3四歩(図6)が鋭かったです。ここから2筋を押し込まれて苦戦を強いられてしまいました。

 

図6から

△2二角 ▲2四歩    △同 歩    ▲2三歩    

△同 金    ▲2四角 - 図7   △2七歩

▲同 飛    △2六歩    ▲同 飛    △5七桂打  

▲同 銀    △同桂不成 ▲同 角    △2四歩    

▲同 角    △同 金    ▲同 飛    △1三角打 - 図8

▲3四歩(図6)に△4二角と逃げると▲4四角と出られ香取りが受けづらくなるので△2二角と逃げましたが、本譜の通り2筋を押し込まれてしまいました。 ▲2四角(図7)と出られこちらの角頭が受けにくい形です。苦戦を感じていましたが、ここでのAI先生の評価は-1,237後手優勢を示しており先手指しすぎだったようです。以降数手はこちらが明らかに損な手を指していたようです。▲2四同飛と走られた局面は先手優勢になっていましたが、△1三角(図8)と角取りを受けつつ先手玉頭に効かす一手に希望をつないでいました。

 

図8から

▲2三飛成  △4二金 - 図9    ▲2八龍    

△2六歩    ▲2四歩    △同 角 ▲2三金    

△1三角上  ▲2四金    △同 角    ▲3三桂 - 図10   

終盤戦です。▲2三飛成と飛車が成りこんできた一手に△4二金(図9)と駒を節約して受けたのですが大悪手だったようです。本譜▲2八龍と自陣に引き上げられたのですが、代わって▲4三銀(図A)もしくは▲4三金と玉頭から被せてこられたら絶対絶命でした。何とかスルーした後角を一枚失いましたが、相手の飛車先を垂れ歩で抑え2四の角の利きが生きている局面で ▲3三桂(図10)が飛んできました。桂馬は欲しい駒で、先手の攻め駒がいないこの一瞬がチャンスとみていました。

 

図10から

△同 桂 ▲同歩成    △同 金    ▲3四歩    

△5七桂    ▲7九玉    △4九桂成 ▲8八玉    

△6九銀 - 図11   ▲3三歩成  △7八銀成  

▲同 玉    △8九銀 - 図12 ▲7七玉    

△7八金    ▲6六玉    △6五歩    ▲同 玉    

△5四金 ▲7四玉    △8四金 

まで98手で後手の勝ち

3三で桂馬を取りあってから▲3四歩と厳しくこられましたが、この歩はもう相手にできません(△同歩は▲2三角が王手金取り)。△5七桂打から先手玉に迫り△6九銀と金に掛けていきました。この辺りはお互いに時間も無く、詰めろかどうか見極められていませんでしたが、先手は自玉に詰みなしとみて▲3三歩成。こちらはもう受けも無く、先手玉を詰ますしかありませんでしたが、さいわいにも先手玉は詰めろだったようです。2四角の利きが鋭く、△8九銀(図12)から即詰みに打ち取ることができました。本譜△7八銀成に先手▲同玉とされましたが、▲同龍でも△7九銀から詰んでいたようです。対局中は読み切れてませんでした。

一局を通して、中盤不用意な一手から2筋を攻め込まれる展開となりましたが、それほど悲観する局面でもなかったようでした。この判断を誤り以降無駄な手を続けてしまい逆転を許し、本当に苦戦となってしまいました。一瞬負けになる局面もありましたが、そこから何とか角の利きを頼りに先手玉に迫り、辛くも勝つことができました。角のおかげで勝てた一局でした。

 

今回は、この辺りで失礼します。

 

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今週の注目の対局予定(2024/02/11~02/17)

こんにちは

ABEMA地域対抗戦の予選が進んでいますね。先日はチーム関東Bとチーム九州の対戦が放送され、フルセットの激戦の末チーム九州が勝利されました。大番狂わせと言ってもいいのではないでしょうか。チーム九州のトップバッター古賀悠聖五段が渡辺明九段、永瀬拓矢九段に連勝と大活躍を見せました。そこからチーム関東Bの永世名人森内俊之九段が2番返し、 負けじとチーム九州佐々木大地七段が2連勝、後の無いチーム関東のラストバッター伊藤匠7段が連勝してフルセットに持ち込みましたが、最後はチーム九州の絶対エース佐藤天彦の完璧な四間飛車の指し回しに軍配が上がりました。非常に内容の濃い見応えのある対抗戦となりました。一人勝ちするのも良いですが、こういったシーソーゲームも盛り上がりますね。今週末の放送も楽しみです。

times.abema.tv

 

さて今回は、今週(2024/02/04~02/10)の注目対局を確認したいと思います。

 

02月11日(日)

NHK杯テレビ将棋トーナメント準々決勝第2局

対局予定・結果 - NHK将棋 - NHK

八代弥七段 対 増田康宏七段

実力者同士の戦いです。前回トーナメントベスト4まで勝ち上がった八代七段と順位戦でA級入りにあと一歩のところまできている増田七段の一戦です。両者居飛車党同士でどちらかというと増田七段が鋭い攻め、八代七段がじっくりと指す受け将棋といった印象です。これまでの対戦成績は2勝2敗の五分で熱戦必至ですね。

八代弥|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

増田康宏|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

02月13日(火)

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑決リーグ

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑戦者決定リーグ (shogi.or.jp)

羽生善治九段 対 西川和宏六段

豊島将之九段 対 佐々木大地七段

いずれも挑決リーグの初戦となります。白組の羽生九段と西川六段は初対局なります。西川六段は関西所属の中堅棋士振り飛車党です。初参加のリーグ戦でレジェンド相手にどのような指し回しを見せるか注目です。紅組の豊島九段は言わずと知れた実力者で王位の獲得経験もあります。昨年は振り飛車も数局指しており定跡最先端を追求するスタイルからのモデルチェンジを模索している印象です。対する佐々木七段は、昨年の王位挑戦者で棋聖戦とのダブル挑戦が話題になりましたね。対戦成績は豊島九段の5勝1敗と貫録を示していますが、昨年のリーグ戦では佐々木七段が勝たれて挑戦権への足掛かりとなっていました。本局先手番で佐々木七段得意の相掛かりに対する豊島九段の作戦に注目です。

羽生善治|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

西川和宏|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

豊島将之|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

佐々木大地|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

02月16日(金)

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑決リーグ

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑戦者決定リーグ (shogi.or.jp)

佐藤天彦九段 対 藤本渚四段

紅組1回戦最後の一局です。昭和の大名人大山康晴永世名人を思わせるような重厚な振り飛車を駆使して高勝率を挙げている佐藤九段に対してデビュー以降8割を超える勝率で勝ちまくり確実にトップ棋士への階段を駆け上がっている藤本四段が対戦されます。面白そうな対局です。当然初手合いでどのような将棋になるのか予想が難しいです。対抗形の将棋で藤本四段が急戦・持久戦いずれを指向されるのか注目です。

佐藤天彦|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

藤本渚|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

叡王戦本戦準々決勝

第9期 叡王戦 | 株式会社不二家 (fujiya-peko.co.jp)

伊藤匠七段 対 斎藤明日斗五段

宮田利夫八段門下同士の対局となりました。実績でいうと伊藤七段が上回っていますが、鋭い攻め将棋が持ち味の斎藤五段としては兄弟子としての意地を見せたいところでしょう。対戦成績は2勝2敗で全くの五分です。相掛かり系の将棋になるのではとみています。

伊藤匠|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

斎藤明日斗|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

今週はこの他にも週末にABEMA地域対抗戦のチーム北海道東北対チーム関西Aの放送も予定されています。見逃せませんね。

 

今回は、この辺りで失礼します。

 

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自戦記36 対矢倉 後手右四間飛車

こんにちは

朝日杯準決勝・決勝が行われて見事永瀬拓矢九段が初優勝を果たされましたね。一般棋戦の優勝が今までなかったようで意外ですね。準決勝では西田拓也五段を相手に200手を超す相入玉模様の大熱戦を制し、決勝では絶対王者の藤井竜王名人を相手に意表の矢倉で挑み難解な終盤を見事勝ち切られました。昨年の王座戦の雪辱を果たすことができました。久しぶりに藤井竜王名人が敗れる将棋を観た気がします。今日の永瀬九段は強かったですね。お見事でした。

times.abema.tv

 

さて今回は、私の対局をご紹介しようと思います。私が先手番で矢倉調の将棋となりました。

 

初手から

▲2六歩    △3四歩    ▲4八銀    △4二銀    

▲2五歩    △3三銀 ▲3六歩    △6二銀    

▲4六歩    △6四歩    ▲3七桂    △3二金

▲7六歩    △6三銀    ▲7八銀 - 図1   

先手番となった私は、飛車先の歩を突き進めお相手の出方を窺いました。▲2五歩とした局面では、△3三角と受けて振り飛車と雁木の両方の含みを持たせる指し方もありましたが、本局は△3三銀と受けて矢倉を明示されました。以降は▲3七桂~▲7六歩と攻めの体制を築きつつ、守りは▲7八銀(図1)と左美濃に進めました。

 

図1から

△5四銀    ▲5八金右  △4四歩 ▲4七銀    

△8四歩    ▲5六銀    △8五歩    ▲7七角    

△7四歩 ▲6八玉    △5二金    ▲7九玉    

△4一玉    ▲9六歩    △9四歩 ▲1六歩    

△7三桂    ▲4八飛    △3一玉 - 図2   

序盤の駒組が進みます。お互いが腰掛銀に構え4五・6五の地点からの攻めを狙います。後手からおもむろに飛車先を進めてこられましたが、▲7七角と左美濃の形をキープしながら玉の逃げ道を確保して味良く受けます。▲4八飛と右四間飛車に構え、こちらの駒組はほぼ完成形となりました。お相手の△3一玉(図2)をみていよいよ開戦しどころになりました。

 

図2から

▲4五歩    △6五桂 ▲6六角    △8六歩    

▲同 歩    △4五歩    ▲同 銀    △同 銀

▲同 桂    △4四銀    ▲2四歩 - 図3   

△同 歩    ▲2三歩    △同 金 ▲7三銀 - 図4    

図2の局面でもう一手▲1五歩と端を詰める手もあるかなと思いましたが、後手の2筋が壁になっているので、ここで戦いを起こした方が良いかなと思っていました。▲4五歩から開戦してから銀交換となりつつ互いに桂馬を跳ねる激しい攻め合いとなりました。△4四銀と桂先の銀で受けてこられたのに対して、悩みましたが▲2四歩と角頭に突っかけていきました。歩を渡すので微妙かなとも思いましたが、AI先生的には最善だったようです。▲2三歩打~△同金として後手の守りを薄くしてから、▲7三銀打といわゆるB面攻撃でいきました。

 

図4から

△8六飛    ▲8七歩    △7六飛    ▲6四銀成 - 図5 

△4七歩 ▲同 飛    △4六歩    ▲同 飛    

△5五銀打  ▲同 角 - 図6   

後手も8筋の飛車を捌き△7六飛と横歩を取ってきました。ここで▲6四銀成と桂取りに成り替え、後手は暴れざる得ない局面となりました。早速△4七歩~△4六歩と飛車先を叩いてから強く△5五銀打とされてきました。飛車角両取りの厳しそうな一手でしたが、こちらも強く▲5五同角がありました。△5五同銀には▲7六飛と後手の飛車をス抜く手があり、猛攻を何とか凌げそうかなとみていました。

 

図6から

△4六飛 ▲同 角    △4五銀 - 図7   

▲6一飛    △4一歩    ▲4二歩    △同 金

▲4三歩    △同 金    ▲5二銀    △4二金    

▲5三成銀  △5二金 ▲同成銀 - 図8   

△8八角成  ▲同 玉    △7六桂    ▲9八玉    

△2二玉 ▲5五角 まで先手の勝ち

後手の猛攻を何とか凌いだかとみていましたが、飛車交換の後△4五銀(図7)と桂馬を取りながら味良く角筋を通されてきました。一気に終盤戦です。ここで角を逃げていては、一手遅れるとみて▲6一飛と王手で打ち下ろし、△4一歩の受けにも▲4二歩打と執拗に4筋から攻めていきました。後手としては2筋が壁となっているのが痛かったです。▲5ニ銀打~▲5三成銀(図8)が決め手で、△5三同金は▲4一飛成の詰みをみています。そこで後手も△5ニ金と駒を補充してから最後の猛攻をしてきましたが、駒が足らず何とか余すことができ勝つことができました。

一局を通して、序盤の駒組の段階でお相手が壁形となっており若干指しやすくなっていたと思います。これを突いて右四間飛車に構えて攻めていったのが良かったと思います。飛車角銀桂を使って▲4五歩からの攻めは破壊力満点です、右四間飛車で貫けない囲いは無いかもしれませんね。

 

今回は、この辺りで失礼します。

 

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今週の注目の対局予定(2024/02/04~02/10)

こんにちは

今週末は藤井竜王名人の対局が多く見れますね。放送されたABEMA地域対抗戦では、チーム中部の2番手として登場して圧巻の5連勝でチームに勝利をもたらしました。ここまでくると大会のルール変更が取り沙汰されてもおかしくないですね。このチーム中部には、他にも豊島九段、八代七段、服部六段が揃っておりかなり強力な布陣です。一方敗れてしまったチーム関西Bですが、トップバッターで出場した古森五段は活躍していました。初出場とは思えない落ち着いた指し回しで、初戦の服部六段を撃破した後続く藤井竜王名人に対してもかなりいいところまで追い詰めていました。今後の活躍に期待ですね。

times.abema.tv

 

さて今回は、今週(2024/02/04~02/10)の注目対局を確認したいと思います。

 

02月04日(日)

棋王コナミグループ杯第1局

棋王戦中継サイト/TOPページ- (shogi.or.jp)

藤井聡太棋王 対 伊藤匠七段

昨年の竜王戦に引き続き伊藤七段が藤井棋王に挑戦する棋王戦が開幕します。注目の第1局は、富山県魚津市「新川文化ホール」で行われます。竜王戦ではストレート負けを喫してしまった伊藤七段の進化が問われるシリーズとなります。対局は始まっており、先手となった藤井棋王が角換わり腰掛銀の定跡形の将棋となっているようです。研究から離れた後、伊藤七段がどこまで正確にさせるかが勝負の分かれ目かもしれませんね。

藤井聡太|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

伊藤匠|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

NHK杯テレビ将棋トーナメント準々決勝第1局

対局予定・結果 - NHK将棋 - NHK

藤井聡太NHK杯 対 伊藤匠七段

NHK杯もベスト8が揃い本局から準々決勝が始まります。注目の第1局は、棋王戦と並行して同い年のライバルの対戦が続きます。タイトル戦とは異なり持ち時間の短い早指し棋戦で、異なる思考エンジンが求められますね。居飛車の最新形の将棋になるのではとみています。

藤井聡太|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

伊藤匠|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

岡田美術館杯女流名人戦第3局

岡田美術館杯女流名人戦中継サイト (shogi.or.jp)

西山朋佳女流名人 対 福間香奈女流四冠

挑戦者の福間女流四冠の2連勝で迎えた注目の第3局は、千葉県野田市「関根名人記念館」で行われます。後の無い西山女流名人は絶対的な信頼をおく初手7八飛からの三間飛車を採用しましたが、一方の福間女流四冠は序盤の細かい駆け引きを経て居飛車で迎え打つ作戦となっているようです。最近は、オーソドックスな相振り飛車になることは少なく、福間女流四冠がかなり工夫を凝らす将棋が多い印象を受けます。西山女流名人がどこまで対応できるか注目です。

西山朋佳|女流棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

福間香奈|女流棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

02月07日(水)~08(木)

ALSOK杯王将戦第4局

第73期ALSOK杯王将戦|ALSOK

藤井聡太王将 対 菅井竜也八段

藤井王将が3連勝で迎えた注目の第4局は、東京都立川市オーベルジュ ときと」にて行われます。本シリーズ藤井王将の完璧な指し回しに菅井八段がかなり苦戦を強いられています。今年度前半の好調と比べても、明らかに調子を落としているようにも見受けられます。振り飛車党の思いを一心に背負って戦い続ける姿には驚嘆を覚えます。何とか一矢報いて欲しいですね。

藤井聡太|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

菅井竜也|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

02月07日(水)

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑決リーグ

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑戦者決定リーグ (shogi.or.jp)

渡辺明九段 対 飯島栄治八段

白組第1回戦で挑決リーグ初出場の飯島八段が、実績十分の実力者渡辺九段に挑みます。お二人は確か四段昇段同期だったと思います。対戦成績は、渡辺九段が7勝1敗と大きくリードしています。本局後手番の飯島八段が得意の横歩取りに誘導されるのではとみています。

渡辺明|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

飯島栄治|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

叡王戦本戦準々決勝第1局

第9期 叡王戦 | 株式会社不二家 (fujiya-peko.co.jp)

佐藤天彦九段 対 永瀬拓矢九段

藤井叡王への挑戦権をかけた本戦トーナメントも準々決勝が始まります。1回戦で村山八段を破った佐藤九段と、同じく佐々木勇気八段を破った永瀬九段が戦います。超重量級の対戦ですね。本局佐藤九段が振り飛車を採用するとみていますが、研究家の永瀬九段も用意周到に作戦を練ってくることが予想されます。対戦成績は永瀬九段の7勝5敗となっていますが、いずれも相居飛車の将棋で対抗形の将棋になった場合はどうなるのか分かりません。両者の棋風から大熱戦になることは必至ですね。

佐藤天彦|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

永瀬拓矢|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

02月09日(金)

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑決リーグ

伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦挑戦者決定リーグ (shogi.or.jp)

斎藤慎太郎八段 対 石井健太郎六段

王位戦挑決リーグ紅組も本局から開幕します。順位戦A級に在籍する関西の王子斎藤八段とオールラウンダーで居飛車振り飛車どちらも指しこなす実力者石井六段が対戦されます。東西にわかれているため本局が初手合いのようですが、三段リーグでは斎藤八段が2局勝たれているようです。本局斎藤八段の先手と決まっていますが、後手の石井六段が相居飛車で堂々と受けて立つ展開になるのではとみています。

斎藤慎太郎|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

石井健太郎|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

02月10日(土)

朝日杯将棋オープン戦本戦準決勝・決勝

朝日杯将棋オープン中継サイト (shogi.or.jp)

藤井聡太竜王名人 対 糸谷哲郎八段

永瀬拓矢九段 対 西田拓也五段

藤井竜王名人と糸谷八段の勝者 対 永瀬九段と西田五段の勝者

いよいよ朝日杯準決勝・決勝が行われます。例年通り公開対局で東京都有楽町朝日ホールにて行われます。藤井竜王名人の連覇となるのか誰かがそれを阻止するのか注目です。実績からみると藤井竜王名人と永瀬九段の決勝が予想されますが、関西の実力者伊藤八段・西田五段も超早指し戦を考慮すると十分可能性はあるとみています。目が離せませんね。

藤井聡太|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

糸谷哲郎|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

永瀬拓矢|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

西田拓也|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

 

今週はこの他にも順位戦が多く行われいずれも佳境を迎えており大きい一番となります。見逃せません。

 

今回は、この辺りで失礼します。

 

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自戦記35 後手四間飛車

こんにちは

A級順位戦の8回戦一斉対局が行われましたね。結果は下表のとおりです。

第82期名人戦・順位戦 七番勝負/A級 (shogi.or.jp)

 

挑戦者も降級者も決まらず最終9回戦に持ち越しとなりました。面白い展開ですね。トップグループにいた豊島九段、菅井八段が揃って敗れ、逆に成績の振るわなかった広瀬九段・斎藤八段が意地を見せた形となりました。挑戦権は、豊島九段、永瀬九段、菅井八段に絞られましたが、直接対決の豊島菅井戦は大注目の対局ですね。一方の降級争いは佐藤九段、中村八段、広瀬九段、斎藤八段、稲葉八段、佐々木八段に黄色信号が灯っており、どうなるのか予想できませんね。ここでも直接対決の佐藤稲葉戦と斎藤佐々木戦は非常にアツいです。大大注目の最終局は2月29日に行われる予定です。

www.asahi.com

 

さて今回は、私の対局をご紹介しようと思います。私が後手番で四間飛車を指してみました。以下後手番目線の局面図を示します。

 

初手から

▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    

▲2五歩    △3三角 ▲4八銀    △4二飛    

▲6八玉    △3二銀    ▲7八玉    △6二玉

▲5八金右  △7二玉    ▲9六歩    △9四歩    

▲5六歩    △6二銀 - 図1

基本的に私は居飛車党なのですが、たまに気分転換的に振り飛車を指すことがあり、大抵四間飛車に構えることが多いです。三間飛車は職人的な感覚が必要なイメージで敷居が高いです。無難に駒組を進めていきましたが、普通の美濃囲いにはせず△6二銀(図1)と上がっていきました。居飛車党が指す振り飛車です。

 

図1から

▲3六歩    △4三銀    ▲6八銀    △7一金    

▲5七銀左  △3二金 ▲4六歩    △4一飛    

▲3七桂    △1四歩    ▲1六歩    △1二香 - 図2

お相手の方は▲3六歩から急戦調の作戦でこられました。これに対してこちらも急戦に備えて囲いは△7一金の一手で引き締めつつ△3ニ金と隙なく構えました。さらに△4一飛車と下段飛車にして、△1ニ香(図2)と角筋から逃がしておきました。ここまでしておけばいきなり潰さることはないかなとみていました。

 

図2から

▲2九飛    △8二玉    ▲4七銀    △7二金    

▲6八金上  △6四歩 ▲5五歩    △6三銀    

▲5六銀直  △7四歩    ▲4八金    △7三桂

▲8六歩    △8四歩    ▲6九玉    △5四歩 - 図3   

駒組が続きます。こちらは後手番の振り飛車なので基本的には待ちの姿勢でスキを作らないように心がけました。囲いもエルモ調の囲いから木村美濃へと組み替えましたが、お相手の方に▲5五歩と中央に位を取られました。徐々に駒組が飽和状態になりつつありましたが、▲6九玉と指されたところで△5四歩(図3)と仕掛けていきました。

 

図3から

▲同 歩    △同銀左 ▲5五歩    △6五銀 - 図4   

▲同 銀    △同 歩    ▲7八金    △5七歩 - 図5

中盤戦です。お相手の角頭に空間があったので隙ありとみて仕掛けていきました。▲5五歩と位を確保する一手にも銀を引かずに△6五銀とぶつけていきました。銀交換のあと先手は▲7八金と一手守りに手を入れる必要があり、こちらの仕掛けはまずまずかなと思っていましたが、次の一手は悩ましかったです。本譜△5七歩とぼんやり打ちましたがあまり良くなかったようです。先手玉頭に拠点をつくり、仮に▲同金とされたら△4八銀打で金桂両取りを狙った手でしたが、AI先生的には飛車の活用を図る△5一飛等を推奨されていました。

 

図5から

▲6八玉    △6六歩    ▲同 角    △6五銀    

▲8八角    △7六銀 ▲6六歩 - 図6   

△4五歩    ▲同 歩    △5五角    ▲5六歩    

△3七角成 ▲同 金    △7五桂    ▲9八銀 - 図7   

こちらが攻めていく展開となりましたが、大駒がそれほど働いていないのが気になるところです。△5七歩の垂れ歩に▲6八玉と上がられちょっと焦らされる展開です。△6六歩~△6五銀打と玉頭に嫌味をつけていきましたが、△6六歩(図6)と銀ばさみにハマってしまいますます焦らされました。攻め続けるしかなく△4五歩~△5五角と大駒を使っていき、▲5六歩に対しても△3七角成~△7五桂と攻めの継続を図りました。この瞬間こちらが大ピンチとなっていたようで、▲9八角打(図A)と銀取りに打たれていたら攻めが完全に切れていたようです。本譜の▲9八銀打(図7)も手堅い受けで、こちらの攻めが難しく大分苦しいと感じていました。

 

図7から

△3三桂    ▲4六銀    △4五桂 - 図8

▲4七金    △8七桂成  ▲同 金    △6七歩    

▲7八玉    △8七銀成 ▲同 銀    △5八歩成 - 図9 

▲6七玉    △6八金    ▲7七玉    △5七桂成

まで84手で後手の勝ち

苦戦を感じていましたが、図7の局面をAI先生は-後手有利と評価されていました。何とか攻めの継続を図るため、3三桂と遊び駒の活用を図りました。続いて▲4六銀~△4五桂と進みましたが、このやり取りはこちらが大分得したような気がしました。以下こちらが駒損となっていますが、△5八歩成とと金ができ攻めが繋がる展開となりました。自玉の木村美濃が無傷だったのも心強かったです。最後は△5七桂成と桂馬を捌きつつ味良く飛車の利きを先手陣に通した局面でお相手の方の投了となりました。

一局を通して、タイミングよく仕掛けることができたのですが、大駒の働いていない攻めで大分窮地に陥ってしまいました。▲9八角打ちとされるピンチを何とかスルーし、遊び駒だった左の桂馬を活用することで攻めを継続することができました。対抗形特有の横からの攻め合いではなく、縦の攻防となったあたりはいかにも居飛車党の指す振り飛車といったところですね。

 

今回は、この辺りで失礼します。

 

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