こんにちは
既報の通り、先週から順位戦が開幕しましたね。推し棋士の羽生善治九段、豊島将之九段、佐藤天彦九段が幸先の良いスタートを切り何よりです。一方、C級１組昇級候補に挙げていた伊藤匠六段は強敵出口六段に敗れスタートダッシュならずでした。来年３月末までの長丁場のリーグ戦、この先のドラマに大注目です。
さて今回は、今週（2023/06/18～06/24）の注目対局を確認したいと思います。
６月１８日（日）
NHK杯テレビ将棋トーナメント１回戦第１２局
羽生善治九段 対 渡辺和史六段
対局は既に放送されており、羽生九段が勝利されたようです。B級２組順位戦への昇級を果たし勢いのある若手の渡辺和史六段に対してレジェンドの貫録を示された形ですね。対局については、改めて別にレポートをあげたいと思います。
羽生善治｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
渡辺和史｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
６月２０日（火）
王座戦挑戦者決定トーナメント準々決勝
第71期王座戦挑戦者決定トーナメント (shogi.or.jp)
羽生善治九段 対 斎藤明日斗五段
藤井聡太七冠 対 村田顕弘六段
永瀬王座への挑戦権をかけた挑決トーナメントも準々決勝となりました。将棋界第一人者の羽生九段、藤井七冠に斎藤五段、村田六段がそれぞれ挑みます。特に、昨年度８割越えの高勝率をたたき出し好調の斎藤五段がレジェンド羽生九段に対していかに戦うのか注目です。
藤井聡太｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
村田顕弘｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
斎藤明日斗｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
６月２１日（水）
B級２組順位戦
第82期名人戦・順位戦 Ｂ級２組 (shogi.or.jp)
松尾歩八段 対 青島未来六段
B級２組もこの日から開幕されます。この中での注目の一局として、松尾八段と青島六段の一戦をあげたいと思います。松尾八段は、長らく”鬼の棲み処”B級１組に在籍されていた居飛車本格派の実力者です。横歩取り松尾流や松尾穴熊などを生み出した作戦家でもあります。一方の青島六段は、今年度からB級２組に初参戦する若手実力者で、チェス、カラオケ等多才な一面もある棋士です。これまでの対戦成績は松尾八段の２勝で、いずれも角換わりの将棋でした。戦形は青島六段が先手中飛車を採用して、相穴熊戦になるのではとみています。
松尾歩｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
青嶋未来｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
６月２２日（木）
A級順位戦
第82期名人戦・順位戦 七番勝負／Ａ級 (shogi.or.jp)
藤井七冠以外で唯一のタイトル保持者の永瀬王座のA級順位戦が開幕します。対するは、同世代で関西の超トップ棋士の菅井八段です。先に行われた叡王戦でも、三間飛車を駆使して藤井叡王を苦しめたのは記憶に新しいです。将棋界に”三間飛車”の優秀性を大きく示したことは間違いありません。対戦成績は、永瀬王座の７勝４敗とリードしていますが、直近は昨年度のA級順位戦・叡王戦挑戦者決定戦といった大一番で菅井八段が２連勝中で巻き返しています。
永瀬拓矢｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
菅井竜也｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
６月２３日（金）
ヒューリック杯棋戦戦第２局
ベトナムダナンでの第１局を藤井棋聖が制して迎える第２局は、棋聖戦でおなじみの兵庫県「ホテルニューアワジ」で行われます。前局、挑戦者の佐々木七段は、藤井棋聖得意の角換わり腰掛銀の定跡形に真っ向挑み、敗れはしましたが途中チャンスもあり好調を維持しているように見えます。第２局は、先手番として負けられない中、得意の相掛かりに誘導するのではとみています。
佐々木大地｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
今週も注目対局が目白押しですね。
今回は、この辺りで失礼します。
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