こんにちは
今週末は、王将戦第6局、ABEMA女流トーナメント開幕、NHK杯準決勝第2局と盛りだくさんですね。こちらは別にレポートを上げようと思います。また、将棋フォーカスでは4月からの新講座をされる豊島九段についてご紹介されていました。豊島九段を応援している私としては大変楽しみです。”P”のポーズは何なのでしょうか。
チーム伊藤、激闘制して決勝進出!伊藤沙恵女流名人、リーダー自ら2連勝「あっという間に時間が過ぎた」/将棋・女流ABEMAトーナメント | ニュース | ABEMA TIMES
今回は、以前レポートした後手三間飛車への対策について引き続き検討しようと思います。
上図の局面で、前回は△3四飛としていましたが、この中段飛車への当たりが強くて居飛車が十分だったと思います。この局面で、▲4六角として以下後手が飛車を捌く手順もあるようです。
途中図Aから
△4六角 ▲同 歩 △同 飛 ▲5九金
△3八歩 - 図8
△4六角に対して誤って▲3六歩と後手の飛車を取ると△2八馬と馬を作られながら飛車を取られて良くないですね。本譜角銀交換で先手の駒得ですが、△4六飛と飛車を捌いて▲5九金とした局面をAI先生は+454先手有利と評価されていました。ここで後手から手が広そうですが△3八歩は綺麗な手に感じます。▲同飛とすると△2六飛と回られ成りこみを防げず、取れなければ飛車の横効きがさえぎられる/次に3九歩成とする等の狙いがあります。
図8から
▲2四歩 △9五歩 ▲6八角 △5六飛
▲9五歩 △3九歩成 ▲2三歩成 △9七歩
▲同 銀 △2九と ▲同 飛 △8五桂 - 図9
後手は、端の突き捨てから△3九歩成~△2九と~△8五桂として玉頭を攻めかかる手順が考えられます。穴熊の急所の端を攻められとても嫌な感じです。
図9から
▲8六銀 △9七歩 ▲同 桂 △同桂成
▲同 銀 △7六飛 ▲7七歩 △5六飛 - 図10
後手からの端攻めを丁寧に受けて△5六飛と戻って一段落。この局面をAI先生は+644先手有利と評価されています。先手の駒得/先手飛車が成りこめそう/後手の持ち歩が少ないからでしょうか。この後は、▲5三歩と相手の形を乱してから飛車の成りこみを狙うor▲4七角と後手の飛車をイジメる手をAI先生は推奨されていました。
今回の変化も居飛車側が十分かなと思います。途中の△3八歩のような手は勉強になりました。
今回は、この辺りで失礼します。