こんにちは
先日A級順位戦最終局が行われ藤井竜王と広瀬八段のプレーオフになりましたね。プレーオフの振り駒が大注目かと思います。これとは別に豊島九段相手に謎の連敗に屈している佐藤天彦九段の一局は、途中まで優勢に進めてついに連敗脱出かと思ったのですが豊島九段の粘りに逆転を許してしまいました。相性なのでしょうか、残念です。
(98) 豊島将之九段 佐藤天彦九段 A級順位戦最終局 - YouTube
今回は、対三間飛車の勉強をしようと思います。最近友人が好んで三間飛車を指しており、先日も相穴熊で負かされてしまいました。そこで対策を考えようと思った次第です。
いろいろ対策はあると思いますが、下記の基本方針に絞って考えようと思います。
まずは、1)について検討していきます。
初手から
▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩
▲4八銀 △3二飛 ▲2五歩 △3三角 - 図1
後手が三間飛車に振ってきた場合、即▲2五歩と突き△3三角を強要します。簡単に石田流に組ませない為です。
図1から
▲6八玉 △6二玉 ▲7八玉 △9四歩
▲9六歩 - 図2
端歩は受ける方針にしようと思います。これは、友人との対局で端歩を突きこされた後、相穴熊となりこちらが作戦負けになったからです。
図2から
△4二銀 ▲5六歩 △7二銀 ▲7七角
△7一玉 ▲8八玉 △4三銀 ▲5七銀
△5二金左 ▲9八香 △3五歩 - 図3
端歩を付き合った場合、だいたい相手は美濃囲いに組んでくると思います。こちらが▲9八香と穴熊を目指した手に対して、△3五歩と石田流を目指してくるのはよくある進行だと思います。
図3から
▲9九玉 △5四歩 ▲8八銀 △4二角
▲7九金 - 図4
図4の7九金まで囲えればそれなりに強い戦いができると思います。4九の金は、3筋からの早仕掛けに備えています。
図4から
△3六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲4六銀
△6四角 ▲3七歩 △3四飛 ▲6八角
△3六歩 ▲同 歩 △4五歩 ▲3五歩 - 図5
図4の局面で、気が早い方は飛車先を突っかけてくると思います。▲4六銀~6八角で斜め棒銀を狙う手に対して、△6四角と覗いて2八の飛車を狙ってきます。△4五歩に▲3五歩と切り返した局面でA)△1四飛とB)△4六歩が考えられると思います。
A)△1四飛から
▲3七銀 △5五歩 ▲同 歩 △同 角
▲5八飛 △2二角 - 図6
本譜は穏やかな進行ですね。▲5八飛に対して△2二角と引いた局面は、後手の飛車の働きが良くなく先手が指しやすい局面かなと思います。AI先生の評価値は+434程度で先手有利を示してました。
B)△4六歩から
▲3四歩 △4七歩成 ▲2七飛 - 図7
△4六歩と進むと、飛車銀交換後に▲2七飛と角筋を避けつつ4七のとを狙います。この後△1九馬と香車を取られる手がありますが、飛車を手持ちにしているのが大きいのかAI先生は+756程度で先手有利を示していました。
以上から図4での△3六歩以降の進行は居飛車が十分かなと思います。△3六歩とせず石田流に組む進行は別にレポートしようと思います。
今回は、この辺りで失礼します。