香車は下段から

将棋のブログ。プロ棋戦、自戦記、戦型考察等々。

将棋棋士03 佐藤天彦

こんにちは

今日は叡王戦九段戦B組準決勝・決勝が行われ佐藤天彦九段が予選勝ち上がりを決めましたね。推し棋士の一人でうれしい限りです。2局ともらしさがよく出た将棋で非常に楽しめました。準決勝は、久保九段と対戦し相入玉模様の将棋となり272手(!)の超手数の将棋を粘り強く指し継ぎ勝利されました。続く決勝は、休憩時間もほとんどない状態で対局が始まりましたが、最近時折指されている先手中飛車を採用し乱戦の将棋を見事勝ち切りました。

第8期 叡王戦 | 株式会社不二家 (fujiya-peko.co.jp)

叡王戦中継サイト (shogi.or.jp)

 

現在は、順位戦A級かつ竜王戦1組に在籍しており、タイトル3期(名人戦)の超トップ棋士ですね。当時の羽生名人から名人位を奪取したのが光ります。棋風は受け将棋で、居飛車振り飛車も両方指すオールラウンダーですね。対戦する相手としては、作戦が立てにくく粘り強くもあり非常に勝ちにくく感じるのではないでしょうか。名人を奪取した時期は横歩取り3三角戦法で無双していましたが、その後は角換わり腰掛銀、中飛車横歩取り3三桂、矢倉、最近は四間飛車を多用されています。毎回どんな戦法でこられるのか楽しみにしています。

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近年は、久しくタイトル戦に登場していませんが、今後もまだまだ活躍されると願っています。各棋戦の現況を確認したいと思います。

 

1)竜王戦藤井聡太竜王

1組に在籍されていましたが、初戦で羽生九段に敗れ、出場者決定戦も初戦で山崎八段に敗れたため来期は2組での参加となります。残念でしたが、来期の奮起に期待です。

 

2)名人戦順位戦藤井聡太名人

A級に在籍されています。今期初戦で斎藤慎太郎八段に勝利され幸先の良いスタートを切りましたが、以降永瀬拓矢九段、中村太地八段、渡辺明九段に敗れ現在1勝3敗と苦戦されています。豊島九段が4連勝で独走されているため挑戦争いからは脱落してしまいましたが、残留に向けて1戦1戦勝ちを積み重ねていくことを願っています。

 

3)伊藤園お~いお茶杯王位戦藤井聡太王位

挑戦者決定リーグ入りを目指した予選トーナメントで現在準決勝まで勝ち上がっています。準決勝のお相手は佐藤修司八段、勝てば決勝で中村太地八段と八代弥七段の勝者とリーグ入りを争います。勝ち上がる可能性はかなり高いとみています。

 

4)叡王戦藤井聡太叡王

冒頭で話した通り、見事本戦入りを決めています。本棋戦は、タイトル戦に昇格する前の第2期で優勝されており、相性が良い棋戦と言えると思います。期待しています。

 

5)王座戦藤井聡太王座

今期二次予選から参加して決勝まで進みましたが、惜しくも斎藤明日斗五段に敗れ挑決トーナメント進出なりませんでした。来期はまた二次予選からの参加となります。

 

6)棋王コナミグループ杯:藤井聡太棋王

今期挑決トーナメントに参加しましたが、残念ながら初戦で屋敷九段に敗れてしまいました。来期もB級1組以上のため予選免除となっており、挑決トーナメント入りを目指すことになります。

 

7)ALSOK杯王将戦藤井聡太王将

今期二次予選初戦で敗退となっています。ここでも斎藤明日斗五段に敗れています。相性が悪いのかもしれません。来期もA級のため一次予選が免除となり、二次予選から参加し挑戦者決定リーグ入りを目指すことになります。

 

8)ヒューリック杯棋聖戦藤井聡太棋聖

現在二次予選を戦っています。次局のお相手が村中秀史七段、勝てば屋敷九段と決勝トーナメント入りを争うことになります。前期本棋戦で屋敷九段に敗れているため、借りを返したいところです。

 

近年成績は振るわず苦戦されており、AI全盛のトレンドに馴染めていないのではと想像します。採用される作戦も最新形の将棋でなく、独自の趣向を凝らした作戦を用いられいるようにみえます。観戦する側としては、毎回新しい将棋を観ることができ非常に面白いですね。今はまだ、いろんな試行錯誤をされているのかもしれませんが、また近いうちにタイトル戦挑戦を果たされる可能性は十分あると思います。これからも応援していきたいと思っています。

↑↑↑ 羽生当時名人に挑戦していたころの扇子 お気に入りです。

 

今回は、この辺りで失礼します。

 

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