香車は下段から

将棋のブログ。プロ棋戦、自戦記、戦型考察等々。

自戦記06 対四間飛車左美濃02

こんにちは

A級順位戦プレーオフを見ながらレポートを作っています。終盤の佳境で藤井竜王がリードしてますが、時間が無くなりつつありまだ予断を許さない状況が続いています。

 

今回は、私の対局をご紹介しようと思います。私が後手番です。以下後手番目線の局面図を示します。

 

初手から

▲7六歩    △3四歩    ▲6六歩    △6二銀    

▲6八飛    △8四歩 ▲4八玉    △5四歩    

▲5八金左  △4二玉    ▲3八玉    △3二玉

▲1六歩    △1四歩    ▲2八玉    △5三銀    

▲3八銀    △5二金右 - 図1

お相手の方の四間飛車+美濃囲いに対して、こちらは端歩を受けて持久戦志向の駒組に進めています。穴熊を目指すのも良いと思いますが、先手2八玉型で玉頭攻めの心配が少ないので左美濃に進めることにしました。

 

図1から
▲7八銀    △2四歩    ▲4六歩    △2三玉    

▲4七金    △3二銀 ▲3六歩    △4四銀    

▲6五歩    △3一角 - 図2

左美濃に組んだ後、右銀を玉側に引き付けて4枚美濃に組むのが私好みです。お相手の方は▲6五歩と角道を開けて攻めを見せてきましたが、▲6七銀もしくは▲7七角を急ぐ方が良かったかもしれません。

 

図2から

▲7七角    △8五歩 ▲3七桂    △8六歩    

▲同 歩    △同 角 - 図3   

▲6七銀~▲7七角~8八飛として、こちらの飛車先の歩交換に備えるの一般的かなと思うのですが、本譜は先手の駒組が遅れてこちらがすんなり飛車先を捌く展開となり若干指しやすくなったと思います。

▲4五歩    △3三銀引 ▲8七歩    △7七角成  

▲同 銀    △8七飛成  ▲8八飛    △同 龍

▲同 銀    △6七角 - 図4

本譜角と飛車が順に交換となり、こちらの手番となった局面で4一金を狙いつつ8一桂取りに△6七角と打っていきました。AI先生も最善手と評価してくれました。

 

図4から

▲8七飛    △8九角成  ▲8一飛成  △7八飛

▲5六角    △8八飛成  ▲同 龍    △同 馬    

▲6四歩    △同 歩 ▲8一飛    △9九馬    

▲3五歩 - 図5   

9九の香車を取ってこちらの銀香得でこちらが指しやすい局面ですが、先手も▲3五歩と嫌なところを突いてきました。天守閣美濃の急所のコビン攻めで要注意です。

 

図5から

△5五歩    ▲8三角成  △3五歩 ▲9一飛成  

△3六桂    ▲同 金    △同 歩    ▲3五桂    

△1三玉 - 図6

玉頭戦となり図6の△1三玉はAI先生にお叱りを受けた一手でした。△2ニ玉が正解で、本譜ここで▲4一竜とされていたら△同銀とできず(▲2三金で詰み)かなり危険でした。

 

図6から

▲1五歩    △3七歩成  ▲同 玉    △3六歩    

▲同 玉    △2五金 ▲3七玉    △3五金    

▲1四歩    △2三玉    ▲3六歩    △4六銀

▲2八玉    △3六金 - 図7   ▲6一馬    

△1七歩    ▲3七歩    △1六桂 ▲1七玉    

△2五桂    ▲1八玉    △2八飛 まで後手勝ち

本譜は△4六銀~△3六金でこちらの玉頭が厚くなり何とか勝ち切ることができました。終盤の一手のミスで大逆転されることも良くあるので、多少良くなっても楽観せずに慎重に指さないといけないと反省した次第です。

今回は、この辺りで失礼します。