こんにちは
好きな棋士の一人は豊島将之九段です。幾度となく羽生九段の壁にぶつかりながらも研鑽を積み重ね、一時は竜王名人も獲得した超一流のトップ棋士です。現在は無冠になってしまいましたが、藤井竜王とも互角に渡り合える数少ない棋士と思ってます。応援しています。
(91) 純情順位戦、将棋棋士九段・豊島将之「行ったり来たり、ぐるぐるしながら」 - YouTube
豊島将之|棋士データベース|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
今回は、私の対局をご紹介しようと思います。私が先手番です。
初手から
▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩
▲4八銀 △4二銀 ▲2五歩 △3三銀
▲6八玉 △3二金 ▲4六歩 - 図1
矢倉模様の出だしとなり、お相手の方が角道を歩銀で塞いだ形に組んできました。通常は先後逆の場合が多いのですが、先手番で居角左美濃急戦を狙って駒組を進めようと思いました。
図1から
△5四歩 ▲3六歩 △6二銀 ▲5八金右
△5三銀 ▲4七銀 △5二金 ▲7八銀
△4三金右 ▲7九玉 △6四銀 ▲3七桂
△5二飛 - 図2
こちらが左美濃に組み上げ3七桂と跳ねて攻撃態勢を整えたところ、お相手の方は飛車を5筋に振ってきました。居角左美濃急戦を指した場合、良くこの対応をされることがあります。定跡なのでしょうか。
図2から
▲5六歩 △6五銀 ▲4五歩 △同 歩
▲同 桂 △4四銀 ▲4六銀 - 図3
お相手の方が居玉、玉飛接近、6五銀が中途半端かなと思い、▲4五歩から仕掛けていきました。単に桂馬を跳ねて行ったのですが、▲3五歩や▲2四歩と突き捨てを入れた方が良かったと思います。本譜は攻めが軽かったです。
図3から
△5六銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲5三歩
△8二飛 ▲2四飛 △2三歩 ▲2七飛 - A
△5五歩 ▲3五歩 △4五銀引 ▲同 銀
△同 銀 ▲5二銀 △4二玉 ▲4三銀成
△同 玉 ▲3四歩 △同 銀 - 図4
飛車先の歩交換を行い▲2七飛(A)と下げたのですが、▲2五飛と桂馬にひもを付けるべきでした。この後桂馬を取られて駒損となりはっきり苦しくなりました。
図4から
▲3五歩 △同 銀 ▲2五飛 △3四銀
▲3五飛 △同 銀 ▲4五金 △3四銀
▲5四銀 △3三玉 ▲5五角 - 図5
攻めを繋げるため飛車を切り飛ばし、左美濃の堅陣を頼みに▲5五角と出て行きました。
図5から
△4四歩 ▲3六歩 △同 銀 ▲4四金
△2四玉 ▲3四金 △同 玉 ▲2二角成
△同 金 ▲3七歩 - 図6
角交換を行った後、お相手の方の入玉模様となりました。これを阻止するべく▲3七歩と打って3六の銀に働きかけたのですが、これは悪手で△4六角打ち~△3七角成とされていたら入玉を防げなかったと思います。
図6から
△2四角 ▲8八玉 △3七銀成 ▲2六銀
△3三角 ▲6六歩 △3九飛 ▲6一角
△5二歩 ▲同角成 △同 飛 ▲同歩成 - 図7
以降も入玉に対する攻防が進みましたが、図7の局面で△3六成銀とする手がありました。本譜は△6六角の王手から△5七歩と攻めてこられたのですが、▲3五飛打ちとすることでお相手の入玉を阻止することができ何とか勝つことができました。
図7から
△6六角 ▲7七桂 △5七歩 ▲3五飛
△4四玉 ▲5三銀不成△4三玉 ▲4四歩
△5四玉 ▲3七銀 △4五桂 ▲4六銀
まで先手勝ち
もう少し歩の突き捨て等を絡めた腰の入った攻めをしなければならないです。左美濃の堅陣に救われた一局でした。
今回はこの辺りで失礼します。