香車は下段から

将棋のブログ。プロ棋戦、自戦記、戦型考察等々。

自戦記01 対四間飛車左美濃

こんにちは。

今日から王将戦の第5局が始まってますね。

これまで2勝2敗の五分で、本局は間違いなく大一番です。

戦形は、羽生九段が後手番エース戦法の横歩取りに誘導しているようです。

第72期王将戦 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

普段、私は将棋クエストや将棋ウォーズで指しています。

その中からの一局をご紹介しようと思います。

 

先手:わたし
後手:お相手

▲2六歩    △3四歩    ▲7六歩    △4四歩    ▲4八銀    △4二飛

▲5六歩    △3三角    ▲2五歩    △3二銀    ▲6八玉    △6二玉

▲7八玉    △7二玉    ▲5七銀    △9四歩 - 図(1)

お相手の方が四間飛車に飛車を振りました。

図(1)の7二玉~9四歩の局面で小考。

こちらの囲いを左美濃に進めることにしました。

四間飛車側が美濃囲い+7一玉型の場合、

一例として下図(A)のように組まれ将来左美濃の急所の玉頭を

攻められる可能性があるので、その場合は穴熊もしくは

エルモ囲いに組むことが多いです。

図(1)から

▲9六歩    △5二金左 ▲5八金右  △8二玉    

▲8六歩    △7二銀    ▲8七玉    △6四歩 ▲7八銀 - 図(2)

図(2)の7八銀で左美濃が完成。

このままでも戦えると思いますが、ここから右銀を玉に寄せて

守りを固める形がわたしの好みです。

 

図(2)から

△6三金    ▲6六銀    △4三銀    ▲7九角    △2二飛 ▲7七銀引

△4五歩    ▲6六歩    △4四銀    ▲3六歩    △5四歩 ▲6七金 

△7四歩    ▲1六歩    △1四歩    ▲3七桂    △7三桂 ▲2九飛    

△8四歩    ▲9八玉    △8三銀    ▲8七銀    △7二金 ▲7八金 - 図(3)

右銀を玉頭に引き付けて端玉銀冠まで囲った形は、

上部が厚くて、横から攻められても遠くて居飛車十分だと思います。

ここからは、右側の飛角桂のさばきが課題になります。

 

図(3)から

△1五歩    ▲同 歩    △同 香    ▲1六歩    △同 香
▲同 香    △1五歩    ▲2四歩 - 図(4)

お相手の方が1筋から攻めてきました。

この仕掛けはそれほど脅威ではないと思ってます。

図(4)の2四歩に対して、同歩は1五香、

1六歩と香車を取れば2三歩成が厳しいです。

 

図(4)から

△同 角    ▲同 角    △同 歩 ▲1一角

△4二飛    ▲2四飛 - 図(5)    

本譜は、2四同角から角交換とりなり、

1一角からこちらの飛車が成りこめる形となり

形勢が大きく傾きました。

以降は、手堅く指して勝つことができました。

これからも、良い将棋がご紹介できるよう

精進しようと思います。今日はこの辺で失礼します。

 

図(5)から
△1六歩    ▲2一飛成  △5三銀
▲3三角成  △6二飛    ▲4五桂    △4二銀    ▲4四馬    △6一香
▲3三桂成  △5三銀    ▲3四馬    △4二銀    ▲同成桂    △同 飛
▲6一馬    △6二金引  ▲5一銀    △6一金    ▲4二銀成  △7一金寄
▲5二成銀  △6五歩    ▲6四桂    △6六歩    ▲同 銀    △6五歩
▲7七銀    △6六桂    ▲7二桂成  △同 銀    ▲6三歩    △7八桂成
▲同 銀    △6三銀    ▲7一龍    △同 玉    ▲8三金まで