こんにちは
竜王戦の本戦出場者が決まりつつありますね。現状は以下の通りです。
1組1位 羽生九段対稲葉八段の勝者(5月25日対局予定)
1組2位 羽生九段対稲葉八段の敗者
1組3位 永瀬王座対木村九段の勝者(5月26日対局予定)
1組4位 丸山九段
1組5位 森内九段対広瀬八段の勝者(5月25日対局予定)
2組1位 豊島九段
2組2位 佐藤康光九段
3組1位 三浦九段
4組1位 大石七段
5組1位 伊藤匠六段
6組1位 出口六段
私の挑戦者予想は希望を含めて、◎羽生九段 〇豊島九段 △伊藤六段とします。
さて、今回は私の将棋をご紹介しようと思います。私が先手番でお相手の方が四間飛車の将棋となりました。
初手から
▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩
▲4八銀 △3二銀 ▲2五歩 △3三角
▲6八玉 △4三銀 ▲5八金右 △4二飛 - 図1
私はいつも通り居飛車です。お相手の方は雁木にも組める形でしたが、結局四間飛車にされました。
図1から
▲5六歩 △9四歩 ▲9六歩 △7二銀
▲7八玉 △5二金左 ▲6六角 - 図2
こちらは無難に駒組を進めていましたが、後手が早めの端歩突き且つ居飛車で美濃囲いの形を組んで、こちらの穴熊を「藤井システム」で牽制してきました。そこで、こちらは「ミレニアム囲い」を目指して▲6六角としていきました。
図2から
△5四銀 ▲7七桂 △6四歩 ▲8八銀
△7四歩 ▲6八金寄 △6二玉 ▲8九玉
△7一玉 ▲7九金 △8二玉 ▲7八金寄
△6三銀引 ▲5九銀 △7三桂 ▲6八銀 - 図3
序盤の駒組が続きます。先手は予定通りミレニアムに囲い、右銀を▲6八銀と引きつけて囲いの完成です。後手も左銀を△6三銀と引きつけてダイアモンド美濃に組み上げました。双方固め合い、玉の固さは互角に見えます。ここからは、攻めの陣形を進めることになります。
図3から
△6五歩 ▲5七角 △2二飛 ▲3六歩
△6四銀 ▲1六歩 △6三金 ▲3五歩
△同 歩 ▲3八飛 △7五歩 - 図4
後手は△6五歩と位を取り、△6四銀~△6三金と盛り上がってきました。これに対して先手は、手薄になった後手角頭の歩を突き捨て開戦しました。しかしちょっと危険だったかもしれません。一歩を渡したため△7五歩と先手の桂頭を攻めてこられました。うっかりしてました。
図4から
▲8六歩 △7六歩 ▲8五桂 △同 桂
▲同 歩 △7四金 ▲3五飛 △3二飛
▲4六角 - 図5
本譜さいわいにも桂馬交換を得ることができ、桂損を免れ一安心でした。桂馬交換で前進した▲8五歩を狙って、後手力強く△7四金と上がってこられましたが、守りが弱体してしまいあまり良い手ではなかったかもしれません。先手は、▲3五飛と飛び出してから▲4六角と後手玉を狙って角も飛び出しました。何か技を掛けられそうかなとみていました。
図5から
△4三桂 ▲3四飛 △5四歩 ▲7五歩
△7三金 ▲7四桂 - 図6
後手△4三桂と先手の飛車に当ててきましたが▲3四飛と頑張り、△5四歩(△4五歩と先手角をイジメる手に対して▲6四角もしくは飛とする手を防ぐ意味)に対して▲7五歩が後手痛かったように思います。△同金とできず(▲6四角と銀を取られてしまうため)大きな楔を入れることができました。拠点を活かして▲7四桂打とした局面をAI先生は、既に+2293先手勝勢と評価されていました。
図6から
△9三玉 ▲9五歩 △同 歩 ▲6四角 - 図7
△同 金 ▲9五香 △9四歩 ▲8二銀
△9二玉 ▲9四香 まで先手の勝ち
図6の▲7四桂打の王手に対する△9三玉では、△9二玉が勝ったと思います。本譜端歩の突き捨てから▲6四角と銀を食いちぎった手が決め手で、△6四同金以下後手玉を即詰みに打ち取ることができました。
一局を通じて、中盤うっかりで桂損を招くピンチがありましたが、さいわいにも桂馬交換を果たすことができ、以降はミレニアムの堅陣を頼りに攻めに集中することができました。ミレニアム優秀です。
今回は、この辺りで失礼します。
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