こんにちは
先日応援している羽生善治九段が竜王戦１組ランキング戦準決勝で永瀬王座を破り決勝トーナメント入りを決められました。これまで通算対戦成績を見ると分が悪かったのですが、今回の対戦では、角換わり腰掛銀でほぼ完勝といった内容で勝たれていたのは圧巻でした。次戦稲葉八段とのランキング戦決勝で勝たれると、非常にタイトル挑戦に近づくことができます（一戦勝つと即挑戦者決定戦に進めることができる）。要注目です。
永瀬拓矢王座VS羽生善治九段 第36期竜王戦1組ランキング戦 羽生善治九段の勝利｜棋戦トピックス｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
小学校３年生で奨励会入会して幼いころから将来を有望視されていました。序盤中盤終盤に隙の無い居飛車本格派でこれまでにタイトル通算６期(竜王２、名人１、叡王１、王位１、棋聖１）獲得されている超一流棋士です。若いころは幾度となくタイトル挑戦するも羽生九段の壁に跳ね返されていましたが、AIをいち早く取り入れ2018年に当時の羽生棋聖を破り初タイトルを獲得されました。
近年は、藤井竜王等にタイトルを奪われ無冠となっていますが、常に好成績をおさめいつタイトル返り咲きを果たしてもおかしくないと思っています。また今年度からNHK将棋フォーカスの将棋講座を担当されており、隙の無い講座にも注目しています。
そんな豊島九段の各棋戦での現況をみていきたいと思います。
豊島将之｜棋士データベース｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
２組に在籍されています。ランキング戦ですでに佐々木慎七段、藤井猛九段に勝たれていて次戦斎藤慎太郎八段に勝つと２組２位以上が確定して決勝トーナメント進出が決まります。２組決勝には佐藤康光九段がすでに勝ち上がってきています。
A級に在籍されています。前期は６勝３敗の好成績ながらも残念ながら挑戦者になれませんでしたが、今期はA級順位３位でリーグ戦を戦っていきます。
挑戦者決定リーグ入りされており、紅組リーグですでに３勝１敗の成績をおさめられています。最終戦でもし羽生九段に勝たれると、ほぼ間違いなく紅組１位となって白組１位と挑戦権をかけて戦うことになります。
現在菅井八段が藤井叡王に挑戦されています。豊島九段は前期九段戦予選で残念ながら敗退されています。今期も九段戦予選からの参戦となります。
前期挑戦者となり永瀬拓矢王座と戦われましたが、残念ながら１勝３敗でタイトル奪取はなりませんでした。今期は予選免除で挑戦者決定トーナメントからの参戦となります。
前期は挑戦者決定トーナメントで藤井竜王に敗れてしまいました。豊島九段に勝たれた藤井竜王はそのまま挑戦者となり渡辺棋王からタイトルを奪取されました。今期豊島九段は、予選免除で挑戦者決定トーナメントからの参戦となります。
前期挑戦者決定リーグで４勝２敗の好成績をおさめましたが、６戦全勝の羽生九段が挑戦者となりました。今期は再び挑戦者決定リーグからの参戦となります。
今期二次予選決勝まで進まれましたが残念ながら大橋(当時)六段に敗れ予選敗退なりました。来期も二次予選からの参戦となります。
こうして各棋戦での様子を見ると、よく勝たれているのがわかります。2022年度の成績は32勝21敗(0.604)、直近のレーティング(4月13日現在)は1897で全棋士中３位になっています。現在一番タイトル挑戦の可能性が高いのが王位戦ですが、好調を維持されている羽生九段との最終戦を残しており非常に楽しみな一番です。
タイトル獲得を考えると、必ずと言ってよいほど藤井竜王を破らなければなりません。通算対戦成績は、11勝20敗(0.355)と負け越していますが、内容は接戦が多く藤井竜王とまともに勝負できる数少ない棋士の一人と思います。
これからもタイトル返り咲きを願いつつ応援していきたいと思っています。
今回は、この辺りで失礼します。
